2/5はAMNの紹介でEPSONプロセレクションシリーズのA3対応高品位プリンタ新製品PX-5Vの発表&体験イベントに参加してきました。
以前、PX-5002やPX-5600のイベント参加やモニターも経験させて頂いたのですが、デジタル一眼で写真を撮り出したので、それを大きく印刷してみたいと思ったからです。
新製品の発表があるとは知らなかったのですが、前機種にあたるPX-5600の不満を解消ということで、まさにモニターしていて少し不便だったところが解消されているようでした。
左がPX-5V、右がPX-5600。型番はより親しみやすく覚えやすいようにと、各社のデジ一のフラグシップ機が数字1桁になっていることから、PX-5Vのように改められたそうです。
デザインは最近のEPSONカラリオ複合機と似たように前面に液晶パネル付きコントロールボタンが配置され、上面はフラットになっています。
フレームの剛性も上がったそうです。これにより紙送り精度が向上・安定化し、画質の向上にもつながっているそうです。
有線LANや無線LANにも対応したそうです。本体がちょっと大きいので前回お借りした時はプリンタの置いてあるところまでノートパソコンを持ち運んでUSB接続して使ってたりしたので、これはうれしいですね。
K3という顔料系インクとLCCSというインクのバランスを最適化する技術は前機種と同じように継承しています。
そして、インクタンクが大きく、用紙の種類によってブラックインクを交換する必要も無くなりました。やはりすぐにインクが無くなったり、いちいちインクカートリッジを交換したりするのは面倒ですからね。
画質はもう十分かと思っていたのですが3plから2plへ。
ポートレート写真の一部を顕微鏡で見れば粒状感が少し違いますってレベルです。
そして最大の改良点は、背面給紙する必要のある厚手の紙を前面給紙できるようになり、その機構の工夫で給紙エラーが圧倒的に少なくなったことです。PX-5600で背面給紙する時は紙をまっすぐに入れないとエラーが出るので気を使う必要があったのですが、PX-5Vではトレイを出してそこに紙を差し入れて載せてガイドに沿って右寄りに置くだけで、プリンタが後ろに持っていってくれます。後ろに持っていってからしっかりとホールドする仕組みになっているので、紙をいためることも無いそうです。
液晶パネルに操作説明を絵付きで出すことも出来ます。
上面がフラットなので、印刷したあとの紙を載せて乾かしつつ鑑賞できます。(写真の美しいプリントは隣の席の方のです)
各自持参した写真をベルベットファインアートペーパーにプリントしてサインを入れて展示しました。
私は金閣寺の写真を印刷したのですが、モニタで見るのとはかなり違う精細さと立体感がとても気に入りました。ほとんどグレーの写真なのですが、やはりグレーの表現はとても強い印象ですね。
写真家の吉田繁氏によるトークセッションもありました。吉田繁氏は、写真は撮っただけでは単なる情報で、紙への出力を意識して加工し、紙に出力してこそ初めて写真だということで、紙のこだわりや紙での表現は半端じゃなかったです。
紙での表現を自分の思った物にするために、Photoshopを使ってRAW現像時にレイヤーを重ねて明るさや色合いを調整したりしているそうです。レイヤーマスクを使って思い通りに制御するというのは、RAW現像でそこまでするのかと意外に思いました。
PX-5600の時の写真家とは全く違う方向性の話で、写真家も人によってそれぞれなんだなぁと思いました。
実際、紙によりどのような明るさで印刷されるかなんかまでパターンを打ち出したり、特性を調べたりしてイメージを持っておられるようです。
まあ、ここまでやるのは正直無理ですが、細かな部分だけ精細化するなどのテクニックや白とびが無くなるようにプリントするなどの話はすぐに使えそうな話でした。
PX-5Vは3月から2ヶ月間ほどお貸し出し頂けるそうです。色々プリントしてみたいと思います。
吉田氏、エプソン販売、セイコーエプソン、AMN、ブロガーの皆様ありがとうございました。
エプソンプロセレクションブログ
(追記)お土産に松月堂の「和菓子屋さんが作ったぷりん」と写真を入れるポートフォリオボックスを頂きました。ありがとうございます。
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ピンバック: インクカートリッジが安く細かな使い勝手も向上でリプレースに良さげ EPSON Colorio V-edition EP-10VAでチェコの写真を大量印刷してみました | Digital Life Innovator