VR(Virtual Reality)装置やソフトはどんどん進化していますね。
短期間ですがLenovoさんよりWindows Mixed Reality対応のVRデバイス「Lenovo Explorer」をお借りして試してみました。
ヘッドセットにはHDMIとUSB3.0のケーブル(先端で分かれるY字ケーブルになっています)とヘッドフォン・ジャックが付いてます。
HDMIとUSB3.0でWindows 10搭載のPCと接続して使います。ケーブルの長さは約4m。
全面にある2つのカメラは、インサイド・アウト方式モーション・トラッキング・カメラで、外界を撮影することで外部のベースステーションやカメラなしで、仮想空間内を歩き回ることが可能なルームスケールVRを実現しています。
ヘッドセットは約380gと比較的軽く、おでこの部分のクッションとダイヤルで締めたバンドでしっかりと固定され、ズレ落ちにくいのが良いですね。
もちろんメガネをかけたままでも使えます。
こちらがモーション・コントローラー。両手に持って使える左右対称のモーション・コントローラーが2つ付いています。
タッチパッド、サムスティック、トリガー、メニューボタン、Windowsボタン、グラブボタンが付いています。
単三乾電池で動きます。
HDMIとUSB3.0をWindows 10 Fall Creator’s Update搭載のPCに接続すると、
自動的にWindows Mixed Realityのアプリが立ち上がります。
標準サイズのHDMI端子がないPCの場合、別途変換アダプタを用意する必要があります。
まずはWindows Mixed Realityに対応しているかのチェックを行います。
Windows Mixed Reality PC Checkで、事前に対応しているか確認することも可能です。
次はコントローラーのペアリング。
コントローラーのWindowsボタンを2秒押して電源を入れた後、ペアリングボタン長押しでペアリング。
さらにルームスケールVRらしく、移動できる範囲を設定することができます。
自動的に行動範囲を認識して、仮想空間内も行動範囲を描いてくれます。
Mixed Realityと言っても、ホロレンズのような現実空間と仮想空間の重ね合わせではなく、仮想空間しか見えないのでVRとほぼ変わらないですが、仮想空間内のオブジェクトを動かしたり、空間に固定したりといったことができます。なかなかトラッキングが優秀で、本当に仮想空間内を動いているように見えます。
仮想空間内で映画鑑賞なんてことも可能ですね。ブラウザなどアプリケーションを動かす事もできます。
コントローラーで行きたいところにワープして移動したり、視点移動できるのもよく出来ています。
あまり時間がなくて色々なアプリケーションを試すことはできませんでしたが、仮想空間で使うWindowsって感じで、Windowsの未来を見ることができました。
VRだけなら最近スタンドアロンで手軽にできるようになっているので、MRならではのアプリケーションがたくさん出てくることに期待したいです。
さらにホロレンズのように現実空間と仮想空間の重ね合わせで真のMixed Reality体験が手軽にできるようになってほしいな。