Engadgetのイベント「ノートPC30年の歴史をdynabookで振り返る」に参加してきました。1989年に世界初のノートPC「DynaBook J-3100SS」が発売されてから今年で30年。その30年間のトレンドやdynabookの歴史を振り返り、また30周年を記念してその技術の集大成として開発された軽量プレミアムノートPC「dynabook G」について詳しい解説があるイベントでした。
出迎えてくれたのは「ぱらちゃん」。dynabookのキャラクターだそう。
dynabookは東芝からDynabook株式会社としてシャープグループの傘下になっています。
Engadget日本語版編集長矢崎氏の挨拶でスタート。dynabookは世界初とか最薄最軽量とか話題性が高く、某メディアでは多くの記事を書いたそう。
30年、dynabookも本当に色々な進化をして、今のノートPCのベースを築いたといっても過言じゃないですね。
その一部は会場で実機を見ることができました。(記事の最後に写真を載せておきます)
清田いちる氏とDynabook 国内マーケティング本部 荻野孝弘氏によるトークセッション。
マイコン、シャープ・NEC・富士通の8ビットパソコン御三家の時代、16ビットパソコンの時代を経て、1989年にDynaBook J-3100SSが登場。ちょうど荻野氏の入社した年だそう。
その頃私はFM-TOWNSを使ってました。
初代dynabookは、小型軽量、バッテリー搭載、レジューム機能搭載、IBM-PC互換で豊富なソフトウェアが動くという当時としては画期的なパソコンながら19万8000円という価格を実現し、記録的な大ヒットとなった。
DynaBookというのは、アラン・ケイの提唱した「ダイナブック」構想に感銘を受け、訪米し、このパソコンを発展させ構想の実現を目指すと説得して、「ダイナブック」の名前の利用の許可を得たのだそう。写真はDynaBook J-3100SSに書かれたアラン・ケイのサイン。
この初代dynabookで目指された方向性が今のノートPCの原型になったと言っても過言ではありません。
初代DynaBook登場後の20年ほどのDynaBookのCMの変遷をまとめた動画も流されました。懐かしいですね。
初DynaBook発売からMS-DOSからWindowsへのシフト、インターネットが一般的に、ノートパソコンが主流にといった流れがある中、
ROMにアプリケーションをプリインストールして簡単に使えるようにした「DynaBook EZ」、世界で初めてVGAカラー256色TFT液晶を搭載した「DynaBook X486-XS」、手のひらサイズでWindows95が使える「Libretto 20」など特徴的なパソコンが登場。
特に「Libretto」はインパクトありましたね。私も買いました。
Libretto復活を願う声もあるという話でしたが、GPD Pocketなど超小型PCが再流行しているので、ぜひDynabookの超小型モデルも出して欲しいな。
その後は、地デジスタートしたり4KになったりとVisualやAudioが進化したり、薄型軽量、2in1などの流れが。
地デジチューナー内蔵の「Qosmio G30」、 薄型軽量PC 「Ultrabook」準拠の「dynabook R631」などが出て、そしてその進化の集大成が30周年記念モデルの「dynabook G」。
エンターテインメントやオーディオ・ビジュアルが特徴的なノートパソコンたち
Dynabookは、8K対応のオールインワンノートパソコンを2021年に発売予定。
薄型軽量や小型なモビリティ重視なノートパソコンたち。
会場には歴史を彩った多数のdynabookが展示されていました。
世界初のラップトップPC T1100
DynaBook J-3100
DynaBook SS R590
Libretto 20
DynaBook SS 3010
DynaBook G7
2画面タッチパネルノートPC Libretto W100
dynabook R631
スライド式の変形を行う2in1ノートパソコン dynabook R822
dynabook KIRA V83
このモデルではないですが、東芝のDynaBookは仕事で色々使いました。
タブレット+キーボードなDynapad N72
30周年記念モデルdynabook Gを含む最新のdynabookについては、別記事に詳しく書きます。