
デルよりDell 14 Premiumに引き続き、Dell 16 Premiumノートパソコンをお借りしましたので、こちらもレビューさせていただきます。こちらは、NVIDIA RTX 5060 GPU搭載機ということで、このGPUによって、ゲームや生成AI性能がどのように変わるかを中心に書きたいと思います。デザインやNVIDIA GPUなしモデルについては、Dell 14 Premiumと共通のところが多いと思いますので、先のレビューも合わせて見ていただければありがたいです。
コンテンツ目次
デザイン

お借りしたのは、16.3インチ タッチ4K OLED、Interl Core Ultra 7 255H (16コア) Intel Arc 140T GPU(16GB)、NVIDIA GeForce RTX 5060(8GB)、32GBメモリ、1TB SSD搭載モデル。XPSのデザインを継承するシンプルデザインで、ゲーミングPCとは一線を画しますが、重量は2.11kgと少し持ち歩きには重いかも。

背面もシンプル。電源は130W Type-C ACアダプターで少し大きめですが、こちらもゲーミングPCに比べればかなりコンパクト。
ポートは、14インチと同様のmicroSDカードリーダーとThunderbolt 4 (40 Gbps)ポート(Power DeliveryおよびDisplay Port 1.4対応)x3、ヘッドセットポート

シームレスグラスタッチパットやタッチファンクションキーのミニマルデザインが特長。
16インチでもテンキーはなく、少し左右のスピーカー部分が増えている感じです。
Final Fantasy XIV 黄金のレガシー ベンチマーク

まずは、ゲーム性能を確認します。Final Fantasy XIV 黄金のレガシー ベンチマークでは、3840×2400の全画面、高品質(ノートPC)動作でスコアは8345。快適に動作できます。

1920×1200全画面、高品質(ノートPC)ではスコアは16704。非常に快適でした。
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク

重いと言われるモンスターハンターワイルズのベンチマークも実行してみました。フレーム生成をオンにすると動作困難に、オフにして、3840×2400、グラフィックプリセット 高では、スコア9730、28.54FPSで設定変更を推奨しますでした。

3840×2400、グラフィックプリセット 中ならスコア12980、38.01FPSで、問題なくプレイできますに。

1920×1200、グラフィックプリセット 高でもスコア11858、34.51FPSで、問題なくプレイできますになりました。

1920×1200、グラフィックプリセット 中ならスコア21898、64.60FPSで、非常に快適にプレイできますとのことなので、重いゲームでも設定次第で快適に遊ぶことができそうです。
テキストから画像生成 Flux Dev fp8

次に、Pinokio+Comfyuiをインストールして、Comfyuiを使って生成AI性能を試してみました。
まずは、Flux Dev fp8を使った画像生成。プロンプトから1024×1024の画像生成が、1枚1分半弱でできました。Inter Arc GPUを使ったときの5倍近く高速ですね。どんどん生成できるので、プロンプトの試行錯誤がしやすいです。
画像とテキストから画像生成 Flux Kontext Dev (ベーシック)

Flux Kontext Dev (ベーシック)を使った、画像とテキストから画像生成も試しました。単純に画像のスタイルを変更するだけでなく、画像を参照して、同一人物の姿勢や衣装を変えたり、背景を変えたりなんてことができます。
1024×1024の画像生成が1枚2分ちょっとでできます。

流行りの「写真からリアルなフィギュア製品の写真を作成する」というのもできますね。精度はNano Bananaには敵いませんが、プロンプトを工夫すれば様々な画像生成ができそうです。
画像から3Dモデル生成 Hunyuan3D 2.0

Hunyuan3D 2.0で画像から3Dモデルを作成することもできます。3Dモデル生成は1分ちょっとでできました。
生成した3Dモデル。回転・拡大縮小することもできます。
色はないですが、1枚の画像だけから背面も破綻なく作成していますね。
テキストから動画生成 WAN2.2 14B Text to Video

WAN2.2 14B Text to Videoを使ったプロンプトから動画生成。4step LoRAはなぜかうまくいきませんでしたが、LoRAを使わず、640×640の5秒動画生成に40分ちょっとかかりました。かなり早くて良いですね。

画像から動画生成 WAN2.2 14B Image to Video

WAN2.2 14B Image to Videoを使った画像から動画生成。4step LoRAはやはりうまくいきませんでしたが、LoRAを使わず、640×640の5秒動画生成にこちらも40分ちょっと。

テキストから音楽生成 ACE Step v1 テキストから歌

ACE-Step v1を使った、テキストから歌を作成するというのもやってみました。曲の説明と歌詞を入れると歌声と演奏を作成してくれます。3分の曲が2分弱で作成できました。
歌詞もLLMで作成した生成サンプルですが、思ったよりはまともに作られているものの、おかしな部分も多く、歌詞がとちゅうから崩れますね。
音楽とテキストから音楽生成 ACE Step v1 M2M

音楽をインプットにしてテキストで編集を指示することもできます。歌詞をよりちゃんと強めに指示してみましたが、それでもしっかり歌うのは難しそう。
まとめ
最近のCPUを積んでいたら、多くの場合、日常的な仕事や趣味の作業はストレスなくできますと思いますが、どれだけPCローカルでAI機能が動かせるかが気になっています。クラウドサービスを使えばどんなPCでもAI機能を使うことはできたりしますが、セキュリティやサービス価格を考えると、ローカルでAI機能が無料で無制限に使えるのはPCを選ぶ上でのポイントの一つになります。
とはいえ、ゲーミングPCはちょっと(派手だったり大きかったり)…、と思う人にとってはRTX 5060搭載のDell 16 Premiumは、良い選択肢かなと思いました。不安だったRTX 5060の8GBという限られたメモリでも多くのローカル生成AI体験が快適にできました。
デルオンラインストア:Dell 16 Premiumノートパソコン




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