先日、Yahoo!JAPANのCMO(Chief Mobile Officer)の村上臣氏の話を聴く機会があり、とても参考になったので、メモしておきます(一部意訳です)。
写真は爆速Tシャツ by Yahoo! JAPAN(ZOZOTOWN)
Yahoo!JAPANは昨年第二の創業を迎えた。
(16年ぶりに経営陣一新し、平均11-12歳若返りをした)
変わらないこと
・ユーザファースト
・問題解決エンジン
変わったこと
・爆速
速く動いて速く直す。
脱皮しない蛇は死ぬ。
スモールチームで社内ベンチャー風に。
・スマホファースト
スマホを制するものがインターネットを制する。
スマホの利用用途はコミュニケーションが中心、PCとは違う。
Yahoo!知恵袋でもスマホでは雑談カテゴリがコミュニケーション掲示板のように使われており驚いた。
強い企業と爆速提携
・カカオトーク
LINEがすでに90%のスマホに入っているが、スマホの普及率は30%でこれから60%程度まで増える。まだあきらめるのは早い。
・GREEとDeNA双方との提携は話題になった
・DECOPIC
女性向けで正直どこがよいかわからないが、ソーシャル系の開発プロセスが優れており、人材獲得イメージで提携。
理解できることしか投資できないのではだめ。肌感覚でわかる人に任せる。
利用者の声を大事にする。当たるものは利用者の興奮を生む。
マーケティング、O2Oに活用
生活圏ターゲティングスマートディスプレイ。
広告→応募、当選、クーポン発行→店舗、クーポン引換→商品受取などを実現。
プロジェクト DEJIMA
第2のYahoo!JAPANを作る。ローカライズノウハウ、モバイルキャリア連携ノウハウを海外展開。
SBMのデータARPは世界No.1。Yahoo!のブランドを使わなければ可能。
インドのAirtelと提携し、サービス提供。インド版知恵袋 Qrious、Free infotainmentなど。
途上国はプリペイド中心。広告や送客がビジネスになるには5年くらいかかる。キャリアと連携してデータ通信料をレベニューシェアするモデルを考えている。
採用について
以前は毎年2〜300人採用し、70%が開発だった。
ボリュームから厳選した採用をするように変わった。
プログラミングスキルではなく、論理思考、前向き、あきらめないなどを重視。
モバイルに欲しい機能は環境センサーなど
検索ログなどのログデータを分析すると、選挙の当落やインフルエンザの流行など高い相関がみられた。
センサーログを分析して環境情報を分析するなど面白い。
目標
・ここ数年
スマートフォンにおける利用時間のシェア/リーチをYahoo!に。
入り口はポータルからアプリに変わったので、アプリを押さえる。
・5〜10年
ネット広告は広告全体の数%。これを20%くらいにしたい。
ITで問題解決できる領域を増やしたい。
Yahoo!クラウドソーシングではゲーム感覚で内職してポイントを稼げる。
ちょっとした空き時間で作業した結果、小遣いを稼げる世界などを実現したい。