英国外務大臣付気候変動特別代表 サー・デービッド・キング氏の来日を機に開催された、「持続可能なエネルギーの将来へ向けて」という講演会に英国アンバサダープログラムで招待していただきました。
仕事でエネルギー関連も興味があり、駐日英国大使館内に入ることもできるということで参加してきました。
さすが英国大使館、素敵な内装です。
「持続可能なエネルギーの将来へ向けて」の講演の方はかなり専門的な内容でしたが、地球温暖化対策にエネルギー安全保障や低炭素経済を実現するイノベーティブな技術が求められているということがよく分かりました。
駐日英国大使館 臨時代理大使 ダンカン・スパークス氏
経済産業省 産業技術環境局長 片瀬裕文氏
日本でも様々な省エネ技術の支援や資金支援、二国間クレジットなどで、国際的に低炭素社会を推進する。
40-50%CO2削減するのは現状の延長では無理。エネルギー技術のイノベーションが必要となる。
産官学連携で規制・投資・市場など具体的なロードマップ化が重要。
ロイヤル・ダッチ・シェル ヴァイスプレジデント(ガス市場開発担当)兼 シェル・オランダ取締役社長ディック・ベンショップ氏
石炭火力からの脱却が重要でカーボンプライシングなどが重要となる。
シェルでは新しい開発ではカーボンプライスを折り込んで考えている。
CCS(Carbon Capture and Storage)も初めている。
カーボン埋めるのでなく再利用するCCUなども。
長期的な視野やガス・太陽光・風力などのバランスが重要。
英国外務大臣付気候変動特別代表 サー・デービッド・キング氏
将来の気候モデルのシミュレーションで洪水などが制御不能になったり、海水面上昇による食料問題が発生することなど問題の深刻さ、リスクを理解してもらい、縦割り行政を克服。一丸となって治水対策やCO2排出削減を推進。
気候変動を2°Cに収めるためには450ppmのCO2濃度を実現しなければならず、非常に困難だが、国際的にこれを実現しないといけない。
太陽光発電のコストも急激に下がっている。
電力貯蔵システムも必要。
電気自動車やハイブリッド自動車の推進に道路税や補助金、渋滞料金なども。
ソーラーエネルギーを使った飛行船で荷物を直接運搬するというのも考えている。
地球温暖化に関するリスク認識とそれに向けた英国や日本の興味深い取り組みを知ることができ、とても刺激を受けました。特にサー・デービッド・キング氏の話は面白かったです。
今まで良くわかっていなかったCOP21などにも注目できそうです。
写真はすべてαアンバサダープログラムでお借りしているα7で撮影。