PFUのスキャナーScanSnapが6年ぶりにフルモデルチェンジ。
発表日の10/2に開催されたSnapScanユーザミートアップで、その進化について体験してきました。
仕事では最近はもともと電子ファイルで作成した書類ばかり扱い、ペーパーレス化で印刷することも少なくなったためあまりスキャナーを使わなくなったのですが、なぜ今フルモデルチェンジなのか、どのように進化したのか、とても興味がありました。
イメージングビジネスユニットビジネス推進統括部 松本秀樹氏
イメージングビジネスユニットイメージソフトウェア開発統括部第一開発部長 大窪伸幸氏
ScanSnapシリーズは今年、全世界で500万台を突破したそう。
今回のフルモデルチェンジのポイントは、タッチパネルと自動化・学習機能、ソフトウェア統合。
これが新商品のScanSnap iX1500。一番の特長が真ん中にタッチパネルを搭載したこと。
さらにこのボタン(アイコン)は自分でカスタマイズして登録することが可能。
SnapScan HomeというWindows/Macアプリで、設定できます。
原稿種類やスキャンモード(カラー、面、画質、ファイル名)、タグ付け、フィード方法、保存先やクラウド連携などを設定したボタンを作成できます。
今まである程度は自動認識などありましたが、スキャンするときに設定を変更したり、スキャンした後にファイル名を変更したり処理したりといったことが、ボタン一発でできるようになるということですね。
さらにScanSnapを共有して使う場合、ユーザ毎にボタンを色分けできます。間違えて、他の人のパソコンに保存するなども防止できますし、子供などにも分かりやすいです。
ソフトウェア・ライセンス上4名まで使うことができるそうです。
ファイル名はスキャンした原稿に含まれる文字から自動に抽出して自動設定することが可能。
ファイル名を修正したら、学習してより最適なファイル名が候補に表示されるようになるそう。
抽出したデータの誤認識も、修正したら自動的に修正。
ファイル名を学習して自動的に付けることで、情報の管理が簡単になりますね。
さらにPDFはもちろんJPGでも文字を自動認識して、ScanSnap Homeで検索できるそう。
原稿種別やタグで自動的に分類もされます。
私みたいな整理が苦手な人でも、ScanSnapが便利に管理してくれるのは嬉しいですね。
今まで色々あったソフトウェアはScanSnap Homeに統合されます。
A3原稿は2つ折りにして手差しスキャンモードでスキャンが可能。
自動的にA3原稿として読み込まれます。縦筋は少し残っているものの軽減されています。
さらに幅の狭い名刺やレシート用に名刺・レシートガイドというのも用意。
ScanSnapではローラーが真ん中にあるため、真ん中に入れないと紙送りがきちんとできないので、このようなガイドが役に立ちます。
さらに色々な種類の原稿を一度にセットして読み込むことも可能。
ScanSnap Cloudを経由して色々なクラウドサービスとも連携。
ScanSnap Homeでボタンに連携先のクラウドサービスを設定できます。
先行体験されたユーザさんによるトークセッションもありました。
整理収納アドバイザーの青山純子さん、ブロガーのいしたにまさきさん、文具王の高畑正幸さん、ブロガーの堀正岳さんです。
初期設定などはまだ難しいが、設定してしまえば子供でも使えるようになる。子供が描いた絵などをスキャンしている。
デジタル・ネイティブ世代にとっては紙に書かれたものはデジタルなものよりも価値を感じる。
スマホで撮影するのは紙があるという景色。スキャナは紙に戻せるという安心感がある。
これからはパソコンの周辺機器ではなく、スキャナが単独でアナログの情報をデジタル化するプラットフォームになるのではないか。
などの話が印象的でした。
よく考えたら、家には紙が溢れています。
子供が学校から持って帰るプリントなどが多いですが、不要なものかわからないので捨てるわけにもいかず、必要なものもどこにいったかわからなかったり。
ScanSnapがあればとりあえずスキャンして捨ててしまうことが可能になりますね。
大量の紙情報を効率的にデジタル化するツールとしてのスキャナとしても見直しました。
名刺とか今はスマホで撮影してEightに連携したりしていますが、ScanSnapなら大量の名刺を自動的にEight連携することも可能。
デジタル・トランスフォーメーション(DX)の一つの入力デバイス+管理プラットフォーム(PF)として、その進化に注目しています。
ScanSnap iX1500は10/12発売です。