注目の新食材 米ゲル(ライスジュレ)について教えていただいたアグリクリエイトさんは、有機栽培を目指す有志が集まってできた「有機栽培あゆみの会」が母体となって出来た農産物の流通や資材販売等、食に関する幅広い事業に取り組む会社。こだわりたっぷりの会社の見学もさせていただいたので紹介したいと思います。
食物の生産・流通の効率性が追求されたり、海外の要望などで、欧米では規制されている農薬や食品添加物も使われている日本の食。ネオニコチノイド系農薬問題やトランス脂肪酸を始めとした食品添加物問題、GAP問題などなど調べてみるといろいろあり、なんとなく長寿国日本の食は安心だと思っていたのに、そんなこともないそうです。
原因はやはりコスト。乾燥していてオーガニックでも虫がついたり病気にならないヨーロッパなどと違い、日本では農薬を使わないと非常に手間がかかる。売れる安い食品や見栄えの良い食品を作るためには食品添加物が便利でやめられないといった事情があるようです。
そんな日本の現状を変えようと立ち上がり、奔走しているのが、アグリクリエイトの皆さん。
有機栽培行うための土壌作りのノウハウ蓄積、らでぃっしゅぼーや、オイシックスドット大地、各種生協、イトーヨーカ堂、イオンなどへの流通などこだわりをもって取り組まれています。
銀座ミツバチプロジェクトにも関わっていたそう。
作業場には大量の資材が置かれていますが、これは農薬ではなく様々な自然由来の有機肥料。動物・水産物の餌などに使われているような水溶性のものやミネラルを植物に与えることで、元気な野菜を育てます。
ハーモニーシェルはカキ殻の粉末でミネラルをたくさん含んでいます。
こういった資材をうまく組み合わせ有機栽培に適したおいしい土壌をつくるレシピも研究して持っているのだとか。
有機栽培で収穫された野菜を小分けするパッキングセンターもあります。
有機野菜の通信販売では使いやすい少量で販売されていますからね。
ニラを細い袋に詰めるのはかなり手間がかかるということで、こういった専用の機械も導入。
パッケージングされた野菜は仕分けられ、また冷蔵庫で保管され配送されます。
アグリクリエイトの皆さんはこうやって有機栽培の普及に務められていますが、消費者が、オーガニックを高級品として特別扱いするのでなく、安全のためオーガニックを選択しそのためのコストも支払うといった選択・意識の変化がなければ変わらない。そのためにも、こういった日本の事情やそんななか頑張っている有機栽培の取り組みを多くの人が知ることが重要だと感じました。
おまけで、農業器具が置かれている倉庫も見学させていただきました。
こちらのトラクターの大きさと目の引くデザイン。
ヤンマーYT5113は113馬力で、デザインを手がけた奥山清行さんは、イタリア車のエンツォ・フェラーリやマセラティ・クアトロポルテなどのカーデザインを担当した方。昔お会いしたことがあります。
赤はフェラーリを思い起こさせ、トラクターとは思えない外観ですね。
いろいろな農業機械がありますね。田んぼで見ると小さく感じますが、近くで見るとその大きさに驚きます。
取材協力:アグリクリエイト
ピンバック: 利根川を挟んで対象的な2社 千葉県香取郡 神崎神社 と茨城県稲敷市 大杉神社 – Digital Life Innovator