AMN主催の「世界的な工業デザイナー奥山清行氏が次世代オフィスチェア誕生にかけた思いを語る!」ブロガーイベントに参加してきました。
Xair(エクセア)は、稲葉製作所が商品化したオフィスチェアです。稲葉製作所はイナバ物置のCMで有名ですね。デザインは奥山清行氏。
奥山清行氏はGM社チーフデザイナー、ポルシェ社デザイナー、ピニンファリーナ社デザインディレクターを歴任し、エンツォ・フェラーリ、マセラティ・クアトロポルテなどの自動車やオートバイ、電車、航空機、船舶、家具、ロボット、テーマパーク等 数多くの工業デザインを手がける工業デザイナーですが、奥山氏自らモノ作りを大切にする企業を応援していきたいという想いや、使い込んで行くほどに味が感じられるのが本当に良いデザインだといったデザイン哲学を熱く語って頂き、非常に刺激を受けました。
話をそのまま書くのは何なので、印象に残った言葉を(意訳してますが)。
先入観が壁になる。外の人間だから本質が見える。だから、アメリカでもイタリアでも現地の人以上に良いところを見つけることができた。
仕事を受ける条件は3つ。自分が好きでやる。自分が学べる。自分が求められている。
仕事を受ける前には必ず、製造と販売の現場を見ている。
稲葉製作所の国内工場。職人技の洗練させて無駄の無い踊るような動きがとても美しく、現場の日本的な改善努力も印象に残った。
コスト重視で人件費の安いところへ点々と移転するような工場は、焼き畑農業と同じ。いずれ破綻する。
高くても喜んで買いたくなる商品をつくるべき。本物を作る企業を応援したい。
イナバは家具ブランドとしては知られていない。顧客の信頼感を得ていないブランドで最先端の技術は違和感がある。実直に完成度を高め、意図して保守的かつ新規性も。
直線が中心のオフィス空間にあえて曲線を。都市空間の中の一台の車のように。
素材感を重視し、無垢のアルミを磨きで見せた。
曲面は強度的にも良いが、すべての角度から見て破綻の無いように作るのは難しい。
一見シンプルだが使い込んで行くうちに発見がある、作り手が悩んだあとが分かるデザインは奥行きがあり飽きない。
Xairは見た目シンプルですが、体にフィットして座り心地はとても良かったです。
X型のフレームが印象的。強い形を考えると自然とこの形になるそうな。
座面側面に高さやリクライニングなどの調整があり、かがまなくても調整可能。
腰のところにエアクッションがついており堅さを調整可能。腰に負担がかからない感じでした。
さらに、肘掛けの高さやヘッドレストの高さなどかなり調整できるところが多かったです。
見えないところまできちんと仕上げられており、変なところを触ってオイルがついたりけがしたりということがありません。
価格は187,950円(ヘッドレスト、肘掛けなしで131,250円)だそうです。
こんなオフィスチェアで仕事したいなぁ。
話のあとは懇親会があり、お土産もいただきました。
奥山清行氏、稲葉製作所、AMN、ブロガーの皆様、ありがとうございました。
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