今日はモノフェローズでお世話になっているWillVii株式会社(みんぽす)とカシオ計算機株式会社主催のイベント「カシオ・モノフェローズセミナー」に参加してきました。
初台のカシオ本社でCASIOのデジカメ開発の中心人物宮田氏によるEX-FH20の開発ストーリーのセミナー、EX-FH20を使った屋外でのモデルさんの撮影会、カシオの歴代商品が並ぶショールームの閲覧という内容でした。
モデルは麻丘しおりさんというプロのモデルの方でした。
このレビューはWillVii株式会社運営の国内最大級家電・PC・携帯・ゲームレビュー・クチコミサイト「みんぽす」から、「モノフェローズ」として...
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カシオの経営理念は「創造貢献」。人の真似をしない独創的な商品作りで全く新しいモノを創造し、なくてはならないものになって世に貢献することを目指しているとか。
世界初のパーソナル電卓「カシオミニ」(1972)を開発したのは有名ですが、デジカメでも、世界初の液晶モニター付きデジタルカメラ「QV-10」(1995)、世界最薄カードサイズ液晶デジタルカメラ「EX-S1」(2002)、世界最速の超高速連写性能デジタルカメラ「EX-F1」(2008)といった新しい時代を先取りしたデジカメを生んでいます。
確かにそう。EX-F1なんかもソニーの技術をベースにしながらなぜカシオが?(カシオさんすみません^ ^;)と思っていたのですがそういう社風があったのですね。(残念なのは折角の創造が普及につながっていない点ですね)
EX-F20はフラグシップ機EX-F1を小さく安く、簡単に使いやすく、より楽しくすることで、プロ/マニア以外のより一般の方にも使ってもらえるものを目指したそうです。
小さく安くという点では部品の選び方や配置で熱問題等を地道に解決しながら、スペックダウン極力抑えながら小さくしていかれたそうです。
使いやすさという点では、EX-F1で高速連写の間が20秒ほどかかったのをメモリ管理、画像処理シーケンスの見直しで8秒ほどまで短縮されたそうです。確かにEX-F1では高速連写の後処理が長くイライラしたので、とても良い改善だと思います。後で使ってみたところ、この8秒でも長く感じてしまいましたが・・。
あと、高速連写の技術を活かして、高速連写した写真を重ね合わせることで手ぶれ補正効果を得るハイスピード手ぶれ補正とか動いている被写体をうまく切り取って重ね合わせ1枚の写真上に軌跡を描くマルチモーション等を実現しているそうです。特にマルチモーションは動いている部分をうまく切り出したり重ならないようにうまく間引いて合成したりと商品化ぎりぎりまで開発が続いたそうです。質疑応答でもモーションセンサーとして使えるのでは?とコメントがありましたが、この技術の発展でまた楽しい使い方が生まれそうな面白い技術です。
より楽しくという点では、利用シーンとして風が強くても連写したり、振り向く瞬間をパスト連写し、あとで良いものを選んだり、ハイスピード動画で昆虫を撮影し自由研究ネタにしたり、スポーツでプロの技を盗み子供の練習に使うなどが提案されていました。
かなり具体例を織り交えEX-FH20の商品開発の話を聴かせていただき、とても興味深かったです。より一般寄りのモデルも開発中とか。
お話の後はモデルさんを囲んでEX-FH20を使った撮影会でした。高速連写を試すためにモデルさんには動き回ってもらうというちょっと変わった撮影会でした(おつかれさまです)。
高速連写はやはりすごいです。連続して見れば動画のように見えます。ただ1枚1枚を拡大して見ると手ぶれや被写体ぶれのものも多いですね。その場や後でこの多数の写真から良い写真を選ぶというのが少し手間になります。自動でぶれていない良さそうな写真を選んでくれる機能などがあればより便利そうです。
高速連写した中の1枚を載せておきます。クリックすればオリジナルサイズで見ることができます。他のデジカメではシャッターチャンスを抑えにくい、髪が揺れる写真なんかを簡単に撮れるという点が良いですね。
光学20倍なので、かなり離れていてもアップの写真が撮影できます。
商品を渡されていきなり撮影会でしたので、使い方を探りながらと言う感じでした。ハイスピード手ぶれ補正やマルチモーションなんかも試してみましたがあまりうまい写真は撮れませんでした。ちなみにこの2つの機能、ベストショットモードから選択するというのも、ベストショットモードを抜けて普通の撮影モードにするというのも操作が分かりにくかったです。
ハイスピード動画も撮影しましたので、少し編集したものをアップしておきます。
EX-F1よりもスピードは落ちたもののやはり面白いですね。液晶モニターでの再生、逆送りなどが面白かったので、動画編集で再現してみました。
撮影会の後は、ショールーム「フューチャリウム」の観覧&撮影でした。
カシオの歴代の商品が展示してあり興味深かったです。
世界初の液晶モニター付きデジタルカメラQV-10から歴代のデジカメ(左)、世界初のパーソナル電卓カシオミニ(右上)、技術用リレー計算機14-B(右下)などなど。
カシオミニは国立科学博物館の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されたそうですね。
EX-F20は通常のモノフェローズの商品貸し出し同様、1ヶ月ほど貸し出していただけるそうです。EX-F20を使ってみて別途レビューしたいと思います。
カシオ様、みんぽす様、本日は楽しい企画をありがとうございました。
前回EX-F1をお借りしたときにはハイスピード動画にばかり目がいって高速連写の使い方はあまり思いつかなかったのですが、今回のプレゼンやコミュニケーションを通して気付きを得ることができました。またこのようなイベントを開かれることを期待しています。