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昨日はAMN主催のブロガーサミット2013に参加してきました。
ブログサービスが始まった10周年の節目に、有名ブロガーさんらによるパネルディスカッションや懇親会などがありました。


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申込者数と関係者を合わせると何と1105名。本当に1000名近くを集めたイベントとなりました。このほとんどがブロガーというのはすごいですね。海外から来た人や中学生までいるそうです。
パネルディスカッションは6部構成で10年を振り返ったり、メディアとの関連性を考えたり、ブログサービス提供側の視点とか盛り沢山でした。
パネルディスカッションでの発言などで印象的だったものをメモしておきます(後の方が少なくなるのはバッテリーと気力の問題ですw)。
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パネルディスカッション1 「ブログ〜この10年〜」
清田 いちる氏  小鳥ピヨピヨ ギズモード・ジャパン初代編集長(現長老)
岡田 有花氏  フリーライター/IT戦士
Otsune氏  Otsune ネットウォッチャー
佐々木 大輔氏  アルカンタラの熱い夏 LINE株式会社、執行役員

10年の変化は?
炎上の恐怖からブログなどは様子見だった有名人などが、普通にブログを行うようになった
一般の人がメディアになれるユートピア論があったが、逆転は起きず結局メディアのピラミッド構造の裾野にブロガーが位置するようになった
インターネットやブログはおたくっぽくてきもいとか無償で文章を書くのは暇つぶしから、当たり前に使われるようになった
ブログが企業のプロモーションの役に立つため、ステマのようなことが起こった
ステマについて
本来の意味は金銭授受などの利害関係等を明示せず広告のような記事を書くことだが、一般的にはステルスじゃなくても何かを良いというような記事はステマと言われる
ブログの信頼性に深刻なダメージを与えた
旧来メディアでは記事広告は、PRとかスペシャルとかで明示するようになっている
GIZMODOでは記事広告は3倍気合いを入れて面白く書くようにしていた
マネタイズについて
マネタイズを意識して本来やりたいことが損なわれることがある
アドセンスのため下ねたなどきわどいキーワードを使ったブログが少なくなってしまったが、他のアドネットワークも出てきたため多様性は回復してきている
電子書籍出版の収入がAdsenseやAmazonを超えている。書きたいことも書ける。
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パネルディスカッション2 「個人ブログからブログメディアへ」
新野 淳一氏 Publickey ITジャーナリスト/Publickeyブロガー
村井 智建氏&宮下 泰明氏 AppBank APPBANK株式会社
伊藤 春香氏  「はあちゅう主義。」 美容クーポンサイト「キレナビ」編集長
堀 正岳氏  Lifehacking.jp ブロガー・研究者

ブログメディアとしてビジネス
収入の半分はブログ、半分はフリーランスのライター
アドセンスやアフィリエイトは期待していない。直接バナー広告を売る営業をしたりしている。専門向けサイトなのでPVよりも専門性の価値を理解してもらえることで多くの収入に繋がる。しっかりレポートも行う。
店舗やアプリ子会社なども展開。メディア収入はアプリを含めたバナー広告と記事広告が半々。
営業の概念が重要。お客さんの求めているもの、どうやって認めてもらえるかなど直接知ることが重要。
営業と言っても、ブログを書いていることによって、応援されたり、紹介されたりすることが多い。
メディアとなるために
真摯さが重要。
リアルな読者に会ってみたりすることで、コミュニティの中心になれる。
自分を売り物にするのは難しい。
PVのために炎上するなどは将来に繋がらない。読者に向き合うことがPVに繋がる。
やりたいことを明確に。テーマやカテゴリを決める。
ステマについて
本当に好きなものを書いただけでステマと言われるのはつらい
関係性の明示は最低限必要だが、どこまで書くべきかの境界線は難しい
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パネルディスカッション3 「ブログサービスの近未来」
寺崎 宏氏 NTTレゾナント株式会社 メディア事業部 ソーシャルサービス部門 主査
貝塚 健氏 ヤフー株式会社 企画本部 サービスマネージャー
吉田 健吾氏 株式会社paperboy&co. 常務取締役/ 株式会社ブクログ 代表取締役社長
関 信浩氏 シックス・アパート株式会社 代表取締役CEO

ブログサービスの動向
PCとスマートフォンが同じくらいのPVになっている。スマートフォンでの広告収入や新しいUIなどを検討している。
ブログが継続しない理由は反応が感じられないことなので、緩くユーザ同士を興味や趣味で繋げることを支援している。
Twitterの反応や似たテーマのBlog記事などを自動的に表示して本人のモチベーションを向上するサービスを提供している
地域とグルメは誰もが関心があるので、そこを中心に繋げる工夫をしている。
ソーシャルメディアを使って拡散するなどあるが、一般の人は良く分かっていない人も多いので人力で補助している。
有料のブログサービス提供は反対されたが、一定の利用がある。ビジネスでの利用は多い。
TwitterやFacebookみたいなのはフローでブログはストック。その中間の思いついた時に簡単に発信できるけどストックされるようなサービスを狙いたい。
シニアなどでも使えるようにして社会参加の場を提供するようなことをしている。
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パネルディスカッション4 「ビデオブロガーの今」
ジェット☆ダイスケ氏 ガジェット☆ダイスケドットコム ビデオブロガー
アリケイタ氏 ビロガー アリのチャンネル ビデオブロガー
佐々木あさひ氏  YouTube sasakiasahi メイクアップパフォーマー
タムカイ氏 ブログ「タムカイズム」企画運営 / 「ブロネク!」広報担当(自称)

ビデオブログについて
ビデオブログはハードルは高くない。文章を編集したりするのと同様で映像を切り貼りするだけで意外と簡単。2カメラ切替とか定期放送とか本格的にやると大変になる。
楽しいので続けているだけで特にどうなりたいとかはない。
Google+ Hangoutを場にして繋げていくことが楽しい。
メイク動画は海外では多かったが、日本でやっている人はいなかったので、当初は海外向けにやっていた。
カテゴリは決めた方が良い。チャンネルのサムネイルを見れば専門性が分かる。
映像は視聴しないと内容が分からないので、SEOなどで視聴者を裏切るようなことをするのは逆効果。コメントは荒れやすい。
収益に繋げるには再生回数よりファンが増えているかが重要。
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パネルディスカッション5 「ブログライフバランス」
メレ山メレ子氏  メレンゲが腐るほど恋したい ブロガー/「メレンゲが腐るほど恋したい」運営
岡田 康宏氏  サポティスタ サポティスタ主宰
野間 恒毅氏 ワンダードライビング 「ワンダードライビング」主宰/ワンダーツー(株)代表取締役
津田 大介氏  津田大介公式サイト ジャーナリスト/メディア・アクティビスト

ブログの始め方と生活の変化
書きたいことが決まっている人は約半分
日記サイトの延長と個人ニュースサイトの延長の2パターンがある
友達が広がる
メーカーの人と知り合いになった。活動の場が広がった。
ブログで専門性を示すことで会ったとき話が早い
PV/フォロワー数を気にせず、やりたいことをやり続けると状況が変わったりする。
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パネルディスカッション6 「ブログを書くということ」
いしたにまさき氏 [mi]みたいもん! ブロガー/ライター/アドバイザー/内閣IT広報アドバイザー
松村 太郎氏  tarosite.net ジャーナリスト/キャスタリア株式会社 取締役
粟飯原 理咲氏 アイランド株式会社 代表取締役社長
コグレ マサト氏  [N]ネタフル ブロガー/浦和レッズサポーター

調べ物をしていてブログに書いてあったことに救われた。だから自分も書けることを残す。
書けるひとと書けない人がいる。満たされている人がブログを書く必要がない。
子供が生まれたのでカメラ何を買うべきか聞かれることが多いが生まれる前に買うべき。撮影の練習が必要。書くことも普段の練習が必要で、いざというチャンスに対応できない。
若い人がいないのが気になる。知り合いの声かけの問題?演歌歌手に通じるところがある。読者と一緒に年をとっていく。
レシピブログは自分の子に残せる。
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懇親会は、スポンサーによるフライドチキンやお酒などが沢山提供され、それらを楽しみながら、知り合いのブロガーさんなどとお話ししました。ちょっと人が多すぎて逆に知らない人と話をしにくかったりしましたが。。
私のブロガーとしての経験を振り返ると、8年ほど前にブログをはじめたのですが、特に何かを発信したいいうことも無く、WEBサービスの実験用にレンタルサーバーを借りたので、MovableTypeも試してみようという感じでした。なので最初はWEBサービスに関する話や日記などのメモ用途で始めたのですが、作成したWEBサービスが少し話題になったため、検索に引っかかりやすくなり、ブログの記事も引っ張られて検索されやすくなったというラッキーから始まりました。
おかげでブログに声がけ頂き、ネットワークやイベント等に参加するようになりました。本来人見知りなので恐る恐るでしたが、イベント等に参加しているうちに知り合いもでき、普段聞けないような話を色々聞くことができて、とても刺激を受けました。
新しいモノ好きなので、レビュー用にモノを貸してもらえたり、イベントで開発者の話を聞いたりもうれしいですね。それを何とか記事にしようとすることで、ブログの質も少しはましになったかも。理系なので面白く文章を書くのは得意でなく、なるべく要点をまとめることに専念する感じでしたが。中でもタイトル付けは訓練にもなったかも。
私は記憶力が悪いので、自分の過去を検索するのに重宝するようになり、とにかく何でもメモしておくような感じで使っているので、カテゴリも定まらず、あまり読者を意識しておらず申し訳ないですが。。だからメディアとしての価値はあまり無いですね。ブロガーとしての収入はアドセンスとアフィリエイト、一部イベントなどですが、ほとんどありませんし、あまり追求する気もなかったりします(始めの頃はそのあたりも実験しましたが)。
でも、たまにイベント等で読者の方に会ったりするととてもうれしいですね。知り合った方からFacebookでいいねを頂いたり、コメントを頂いたりするのもうれしいです。
本職の会社や上司の理解があるのもうれしいですね。本業の話題は書けませんが、ブロガーとしての活動で色々ネットやサービス、デバイスについて知っていることが本業に役に立ったり、奇特なキャラとして認識され泳がされているようで。
こんな感じでラッキーの積み重ねでブログを続けていますが、本来ひきこもりな人がこんなに活動的になるなんてって感じで自分で驚いています。
情報発信なんて気構えずに、記録用に情報を公開して蓄積し続け、そして機会を捉えて興味が合う人にリアルに会ってみたり、記事を書くために行動したりするだけで、結構生活が変わるかも。仲間内でフローとして流しているだけじゃもったいないですよ。
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AMN、スポンサーの皆さん、ボランティアスタッフ、パネラーのブロガーの皆さん、その他のブロガーの方、ありがとうございました。

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