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すみだファンCLUBの企画で伝統工芸体験会が開催され、その第1回として江戸木目込人形の製作体験を行わせて頂きました。体験は有料ですが、すみだファンCLUB向けの特別料金設定およびすみファンポイントの利用が可能でした。
すみだの伝統工芸は見かけますが、どのような歴史があるのか、どのように作られているのかなどは知らないので、手を動かしながら知れるのはとても楽しいですね。

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江戸木目込人形の製作体験でお世話になったのは塚田工房さん。桜橋近くの桜橋通り沿いの向島2−11−7に工房があります。

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木目込人形は京都の上賀茂神社が発祥で、当初は木の人形に古い衣装の裂を貼ったのが始まり。そのため賀茂人形とも呼ばれます。
木目込は、胴体の原型に溝を彫り、衣裳となる布地をきめ込む日本独自の手法。

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加茂人形が江戸に伝わり、江戸風に洗練されて発達したものが現在の江戸木目込人形です。雛人形が代表的ですが、様々な形状のものがあります。国の伝統的工芸品に指定されています。

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インバンドに人気がある力士や忍者、招き猫、妖怪などもありますね。

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昔は木の胴体を使っていたそうですが、明治頃からは大量生産が可能な桐塑(とうそ)を使うように。桐塑とは、桐の木の削りクズを粉にしたものを小麦粉デンプンで作られた生麩糊(しょうふのり)を混ぜてこね、型に入れて固め、溝を掘ったものを原型として使っています。

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ちなみに最近は桐のクズを集めることも難しくなり、硬質ウレタン材などが使われることもあるそうですが、塚田工房では伝統的素材でサスティナブルな桐塑だけをつかっているそう。

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こちらがその桐塑。今回はこちらに布を貼り付けて、フクロウを作りました。福来朗または不苦労ということでラッキーアイテムです。

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貼り付ける布によって、様々なカラーのふくろうができます。

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こちらが江戸木目込人形体験のセット。カラーは白色を選びました。木工ボンドやモデラー、はさみ、竹串などを貸していただけます。

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まずは作り方の説明がありました。竹串で木工ボンドを溝に塗ります。

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布をあてて、モデラーで溝に布を入れ込んでいきます。
丸まっているところは布を伸ばしながら皺にならないように注意します。

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一旦、剥がして、ボンドの付いている外側ギリギリのところをはさみで切ります。

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再度、溝にボンドを入れ、布を入れ込んでいくことで、布が貼れます。

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簡単そうで結構難しく、集中して作業しました。

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底と目の周りと腹、くちばしが貼れました。このあとの頭の丸みが難しいです。

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最後に目の位置に穴を開け、ボンドを入れて、目のパーツを差し込めば完成。

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2時間弱でようやく完成。作ってみると手作業の大変さが分かりますね。

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袋にいれて持ち帰ることができます。自分で作ったものだと愛着が湧きますね。
製作体験は学生やインバウンドに人気があるそうです。
要予約ですが、興味がある方は是非体験してみて下さい。

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すみだ水族館のペンギンや、来年の干支の馬などの江戸木目込人形も可愛いですね。

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