昨日はCyberBuzzの紹介で、Lenovo Japan本社でのideaPad新商品体験イベントに参加してきました。今回のイベントはブロガー3人、ブログ系メディア3社の参加でした。
紹介のあった新商品は、2/27発売のideaPad S10-3, S10-3t, Lenovo G560と3/13発売のideacentre A600, Lenovo C305でした。本記事ではその中でも特に興味深かったのタブレットネットブックideaPad S10-3tについて書きたいと思います。
Lenovoと言えばThinkPadで、ideaPadというネットブックも出しているという程度の認識だったのですが、Thinkブランドはビジネス向け、ideaブランドはコンシューマー向けという整理で、ideaPadはネットブックのSシリーズだけでなく、エントリーモデルのGシリーズ、エンターテイメントモデルのYシリーズ、ウルトラモバイルのUシリーズをラインナップしているそうです。
とはいえ、コンシューマー向けのThinkPadとかもあったりするので、Thinkpadが日本の大和事業所開発の製品、ideaPadがハード開発とデザインが北京、ソフト開発が米国ラーレイの製品でお互いに影響しあっていると考えた方が良さそうです。
本記事では掲載費が発生しますので[PR]と表記しています。またideaPad S10-3tはイベント後Lenovo社よりレビュー用に頂きました。ただし記事内容に関する指示等は一切ありません。
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以前Lenovo ideaPad S10eをお借りしたことがあったのですが、ネットブックなので高性能は期待できないものの日常使いには必要最低限な機能をバランスよく安価に提供しており好感触でした。
今回のideaPad S10-3tはS10eよりも丸みを帯びたデザインで、天板は光沢がありラメが入っています。色はこのコズミックナイトのみです。標準付属のバッテリーが8セルのLi-Ionバッテリーになっており、約9時間駆動するのだとか。その分バッテリーが大きくなっており後ろに飛び出ているのがデザイン的にも持ちやすさ的にもイマイチかな。
実は4セルのバッテリーもオプションで用意するそうで、それを装着すればすっきりとした形になり持ちやすくなります。4セルのバッテリーを標準付属するモデルも発売して欲しいですね。
裏面はすこしゴタゴタした感じですね。
S10eより少し横長になっており、フルサイズの98%のキーボードを搭載しています。ちょっと打ってみた感じでは結構打ちやすいと感じました。
画面も1024×600とS10eの1024×576で微妙に小さすぎた点が改良されています。ExpressCardスロットはなくなっていますが、6in1カードスロットは搭載されています。
タッチパッドは小さく少し使いにくく感じました。トラックポイントも無いですしね。でも・・・
そう、この機種はタブレット型、タッチPCなので、タッチすれば良いのです。
画面はどちら方向にも180度回転します。
タブレット型、タッチパネル搭載で1.5kgという重量もなかなか良い点です。
画面を反転させて折りたたむとこのような形になります。ちょっと厚みがありますが、最近流行りのiPad対抗製品のような感じです。
タブレットPCといえばThinkPad X200 Tabletなどがあり、興味を持っていたのですがかなり高価な製品が多く手が出ませんでした。それに引き換えこの製品は実売6万円代とかなり安くなっています。
Windows 7 Home Premium搭載で、OS自体がマルチタッチ対応となっているため、従来のタブレットPCよりも便利に楽しく使えます。
マルチタッチで写真やWebを拡大したり、自由にスクロールさせたり、画面を切り替えたり。静電容量式らしく反応も良いので、iPod touchのように楽しめます。
もちろんペン入力みたいに指先で絵を描いたりもコメントを書いたりもできます。ただし、ペンや爪先での入力はできません。
右クリックはどうするの?と訪ねてみたら、Lenovoの方も分からずw。メディアの方からタッチし続ければ良いと教えていただきました。
またタッチ用のアプリケーションとしてLenovo NaturalTouchというアプリケーションが付属しています。写真、ビデオ、音楽などのメディアやメモ、文書などをタッチで簡単に管理したり、アプリケーションのランチャーになっていたりします。フリックで切り替えたり、マルチタッチで拡大・回転などができて面白いですね。
そして縦持ちもできます。残念ながら画面は自動的に切り替わらず、画面上のボタンを押して回転させてやらなければなりませんが、縦持ちでタッチ操作でブラウズするというのが非常に快適に思えました。スクリーンキーボードを出して入力するのも、違和感なくできますし(iPod touchで入力できるくらいだからこれなら簡単w)。
このスタイルで手持ちで操作したいとことですが少し気になったのはやはりバッテリーの大きさ。4セルのバッテリーだとiPadのように操作できるのでは?
タッチ以外で面白いなと思ったのは、Lenovo VeriFaceという機能で、付属のカメラを利用して顔認証でログインできます。パスワードを打つ方が速かったりするので、実用性はともかく、近未来的な感じで面白いと思いました。
実用的な機能としては、ThinkPadでおなじみのハードディスクのアクティブプロテクションシステムが取り入れられました。
S10eにもあったのですが、Quick Start機能もより進化して搭載されています。デフォルトではOFFになっているので、使うにはBIOSで機能をONにする必要があります。
これを設定するとほんの10秒以内くらいで、LinuxベースのOSが立ち上がりネットブラウズなどができるようになります。
Windows 7の起動時間が思ったよりも短いので、すぐに何かを調べたいというとき以外はあまり使わないかも知れませんが、そういった用途には良いのではないでしょうか。
CPUとチップセットはAtom N450+NM10で、メモリは1GB、HDDは250GB搭載です。
パフォーマンス評価の結果はこんな感じでした。
まだ、説明を受けながら少し触ってみただけですが、日本の匠の技などはないのですが、面白そうな機能てんこ盛りの安価なおもちゃという感じで、わくわくしてしまいます。
レビュー用に頂いたので使ってみてまたレビューしたいと思います。
余談ですが、デザインは各国で好みが大きく分かれるところなので、日本側でどのような色のモデルを出すかを決めているそうです。
これは中国側で案として出されたデザインだそうです。
日本人にはシンプルな色が受けるので、今のような色にしたそうですが、実はよく見ると四角のデザインがうっすら残っています。
パームレスト部にも四角がありますし、NaturalTouchの背景にも同じデザインが使われています。
Lenovo, CyberBuzz, ブロガー, メディアの方々、ありがとうございました。