今日は昨日に引き続きモノフェローズイベントでした。商品はソニーのパーソナルナビゲーションシステムnav-u「NV-U35」。
私は自動車をもっていないですが、このNV-U35は自転車ナビということで、サイクリングでも活躍するとか。どんなナビになっているのか興味があり参加してきました。
会場は青山のOVEというおしゃれな空間でした。
ソニーのnav-uは価格が高い、取り付けが難しいといった車載のナビゲーションシステムを海外のPND(Personal Navigation Device)の流行をヒントに開発した商品です。CPUを一つにまとめて手頃でコンパクトサイズを実現したり、吸盤を用いて簡単に取り付けられるようにしり、車速を測っていたのを止めてGPSとセンサーだけで高精度に位置が分かるようにしたらしいです。
そういえば以前XROAD C3500などを使ったことがありますが、あれもPNDですね。
歴代のnav-uたち。
今までは商品の成熟に力を入れてきましたが、今回はコンパクトさを活かして自転車につけることを目指したそうです。
自転車につけるというのはそんなに難しくないように思いますが、実は自転車のほうが道路の穴、継ぎ目、段差、劣化した舗装などがあるため加速度が大きく、きちんとつけられて外れないことが重要になります。
振動/温度など専用の試験装置で試験するのはもちろん実際に使ってみないと分からないということで、自転車が趣味の品質保証の方が通算1,000kmも山や川原などを含めて自転車で走ってフィールドテストしたそうです。
たとえば取り付け時の角度は20度位が良いとか、考えていたレバー式のクレードルはレバー部分にバックや手が触れたときに不意に取れたりするので、クレードルをはめ込み式に変更したりしたそうです。
こんな感じでかなり強い振動でも大丈夫らしいです。また防滴なので雨でも大丈夫。
ボタンを押して角度が変えられるようになっています。
クレードルの一部を付けたまま取り外しも可能です。
バッテリーも8時間くらい持たせたいとの要求に、液晶がバッテリーを食うので液晶を切ることが可能か、実際に走って確認し、走っているときって画面をほとんど見ないので良いと判断したとか。画面はタッチでON、音声案内は継続という仕様で約11時間を実現したそうです。
ソフト面でも自転車モードのルート探索をどうするか、主要道路を優先する自動車モードとも遊歩道まで含めて最短を目指す徒歩モードとも違い、良いルートをどのように選ぶかが課題だったそうです。地図に乗っていない情報は使えないし、自転車関係の情報が地図に載っていない。細街路を優先して使うような方式にしたそうですが、交差点の数が多くなり候補数が膨れ上がるとか。
設計ができれば実際に走ってみてフィードバックというのを繰り返したとか。
小さな画面にどのようなボタンの色、表示項目にすれば認識しやすいかとか、コンパス画面はガジェト感が出したいのでストップウォッチを参考になどUIのデザインにもこだわったそうです。
自車マークは最初はままちゃりだったそうですが、レーサー仕様にしてジャージもマイヨ・ジョーヌの黄色にしたとか。
画面はタッチ操作が可能で、地図もスライドさせたり拡大したりすることができます。
こんな自転車用のコンテンツ(目的地・経由点)もありました。
ナビ音声が流れるというのは街中ではどうだろうと思っていたのですが、ちゃんとイヤホンを接続して聞くこともできるそうです。
音楽プレーヤーも付いているので、音楽を鳴らしながら必要なときにナビ音声が流れるという使い方もできます。
ただイヤホンを接続したとき防滴の問題が出たりコードが邪魔だったりします。ぜひBluetoothを搭載して、防滴型Bluetoothイヤホンとクレードルをセットした自転車セットなんか出ると良いですね。GPS端末としてBluetooth接続できるとさらに良い。
現場でも実際に走ったルートはデータとしてメモリースティックに書き出せるそうです。KMLファイルとして書きだすことができるので、Google Earthなどで利用できますね。
ペタマップで経由点を選んで読み込むこともできるそうですが、ルートそのものを読み込むのはできないそうです。これは残念。
私自身はルートや位置情報の取得や利用、共有などに興味があったりしますので、ぜひルートの共有や読み込みができるようにして欲しいなと思いました。観光やサイクリングの推薦ルートのナビとかにも使えそうですし。
過去には2007年、2009年にGPSを持って東京の桜巡りなんかもやっていたりしますしね。
もうひとつ、地図データにないからとあきらめずに、自転車専用レーンがある道路とか、サイクリング向きの道路とかいう情報も集めてルート検索で優先的に使うようにして欲しかったです。海外ではGoogle Maps for bikesなんてのもありますしね。
ともかく、実際に自転車好きが自転車で走りまくって使い勝手をフィールドで確認するなど商品に対するこだわりを感じました。このあたりが海外商品との違いじゃないでしょうか。
別途貸し出しもして頂けるそうなので、ぜひ自転車でナビやデータの活用など使ってみたいと思います。
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