Moonse E7001 iRobot 安価で遊べる中国製Android Pad


iPadって、面白そうだけど私のニーズと違うので使いどころが少なくすぐに飽きそうな感じがして個人的には購入には至っていません(会社で購入予定w)。
でも1万5千円くらいで売っていた中国製のMoonse E7001 iRobotは玩具として面白いかなと買ってしまいました。見かけはiPadとよく似ており、iPadのニセモノと報道されたりしていますが、中身はれっきとしたAndroid。そう、各社より出す出すと発表はあるもののなかなか出てこないAndroidタブレットです。さすがは中国です。



箱も何処かでみたような感じです。さらにすごいのが売られているままでは実は表面の表示のように縦表示できなかったりします。


パッケージ内部には本体の他にUSBケーブル、USBホスト用アダプタ、イヤホン、説明書などが入っていました。ACアダプタは問題があったとかで後日郵送されてきました。しかもちゃんと日本仕様のものが。ここで購入したのですがちゃんと動作チェックして送られてきたり、意外と対応が良かったです。
ちなみにこの製品、USBケーブルやACアダプタなど(本体も?)まともに動くと思わない方が良いくらいのクオリティーぽいし、類似品も多いので、オークションや直輸入には注意。

E7001にもシェルがプラスチック製のものとアルミ製のものがあり、後者の方が新しいです(ただし新しいものの方が良いとは限りません)。ボタンの形式も違いますが、中身は同じものだと思われます。
私のはアルミシェルタイプで、真ん中にあるロゴはここに穴があいており、WiFiのアンテナが置かれているらしいです。ちなみにiPadも同じような理由でマークがあるとか。
アルミシェルでも重量は350gでした。思った以上に質感がありいい感じです。

側面には左からAC端子、イヤホン端子、miniUSB、主電源スイッチ、miniUSB(USBホスト用)、microSD、マイク穴、HOMEボタン、MENUボタンがあります。また上面液晶横にあるの丸いボタンは電源ボタンだったりします(なぜメニューじゃないんだ・・)。

本体の液晶は7インチワイド。解像度は800×480。Xperiaが4インチワイド、854×480。iPadは9.7インチ、1024×768。
残念なのは感圧式タッチパネルなこと。静電式と比べるとやはりかなり操作感が違います。指の腹側で操作するのでなく爪の先で操作すれば良いだけなのですが、やはり操作はしづらいですね。
CPUはProcessor Rockchip RK2808 600MHZ GHz, 500MHz DSP hardware decoding 、RAMが128MB、内部ストレージ2GB。
OSはAndroid 1.5なのが残念ですが、Android Market対応で、簡単に色々アプリケーションを導入することができます。日本語表示はもちろん可能ですし、Simeji Classicを入れれば日本語入力も可能。
加速度センサーが付いているのですが、初期のままではホーム画面は横表示固定になっています。
BACKのハードキーが付いていないので、上部メニューに表示されているBACKのアイコンを使うことになります。

使ってみた感触では、すこし動作が重いのが気になりましたので、カスタムファームウェアを導入してみました。こんなことができるのも面白いところです。
カスタムファームウェアは現在のところ、HCF(Hybrid Archos7 custom firmware for aPad)rootedの4.1と4.5、HCF4.1からの派生のHKX(HybridKangXau)not rootedの1.2.1があるようですが、評判の良さそうなHKX1.2.1を導入しました。
カスタムのポイントは高速化、バグフィックス、縦画面モード対応、プログラム領域の拡張、ハードウェアHOMEボタンをBACKボタンにリアサインなどです。
以下、導入方法をメモっておきます。パーティションを切り直すためすべて初期化されるので注意。もちろん自己責任で。
HKX1.2.1はこちらからダウンロードし、解凍してupdate.imgを取り出します。
また、オフィシャルHPからRKAndroid_ENG.zipをダウンロードし解凍します。
前面電源ボタン長押しでシャットダウンします。
上部MENUボタンを押しながら、下部のUSBコネクタとPCとUSBケーブルで接続します(E7001の電源は入らない)。
不明なデバイスとして認識されるので、RKAndroid_ENG.zip内に同梱されているドライバをインストールします(Windows 7で試したところ、デバイスマネージャから不明なデバイスを選択してドライバをインストールしました)。
デバイスが認識されたらRKAndroidDM.exeを起動して、update.imgのファイルを選択して書き換え(update)を実行。
初めの起動は時間がかかるし、分かりにくいタッチパネルのキャリブレーションがあったりしますので、焦らず気長に。
端末が起動した状態でUSBでPCに接続し、マウントして、PCからフラッシュメモリーをFATでフォーマット。
もうHKX1.2.1を取り入れたHCF5.1が出ているのですね。違いは不明。
ちなみにAndroid 2.1の公式ファームウェアも計画されているらしいです(中国のことなので真偽の程は不明)。

こんなトップ画面になりました。かなりサクサク動くようになりました。

ちゃんと縦画面にもなります。背景画像が少し変ですが。
HOMEボタンがBACKボタンに変更されており使いやすいです。スリープからの復帰はBACKボタンになります。
登録されているアプリケーションも良くなっています。


初期が中国語の場合分かりにくいですが、設定から「区域和文本」というのを選びJapaneseを選べば日本語化できます。


解像度はそれほど高くないのですが、画面が広いと地図やWEB、ニュース系のアプリケーションなどより多くの情報を見ることができるようになります(フォントを小さくすれば)。

Androidマーケットはなぜか縦表示だとスクロールできないので、横表示で使うほうが良いです。またYouTubeは全画面表示ができず、表示が小さくなってしまいます。こういった不具合はあったりしますが、カスタムファームウェアは導入したほうが快適ですね。

特筆すべきは、VAIO type Pで色々試した結果一番持ちやすいサイズにしたというサイズと全く同じサイズ120mmになっています。背面の丸みもあり片手でとても持ちやすいです。

日本語は中国語とフォントを共用しているようで少し変な形もあったりしますが、特に問題ないでしょう。
喫茶店でPocket WiFiにつなぎながらブラウジングやメッセージのやりとりなんかを試してみましたが、なかなかいい感じ。アプリのインストールなんかもサクサクできました。
おもちゃだと割りきって色々遊んでみるには安いし面白い商品だと思いました。
もちろんまともな商品を求めるなら、iPadや将来登場するAndroidタブレットを買ったほうが良いと思います。
(追記)下記のカスタムファームウェア(HCF5.1改)を入れてみたところ、日本語フォントの問題は解消されました。
http://www1.axfc.net/uploader/O/so/128380
あと、Spare Partsというアプリで表面のボタンにHOMEを割りつける事が可能になります。

saya: