PX-5Vの発表&体験イベントでお借りしているPX-5Vのレビューその3です。その1はこちら、その2はこちら。
モニター用にAWAGAMI INK JET PAPERをPCM竹尾社より頂きましたので、和紙でのA3プリントを体験してみました。
頂いたのはAwagami Papers IJ-1337 竹和紙A3ノビ耳付とAwagami Papers IJ-3223 びざん中厚口A3のそれぞれ3枚です。
竹和紙は竹を原料として版画用に開発されたそうで、柔らかい手触りのしっかりとした和紙になっています。びざんは手漉き手法で作られた和紙の風合いを最大限に表現した厚手の和紙になります。こちらも元は版画用として開発されたみたいですが、パネルに貼らなくてもそのまま写真アート作品に仕上げることができるとか。黄みがかっています。
PX-5Vの新機能、アートペーパーの前面給紙で和紙の給紙も楽々、と書きたかったところですが、竹和紙は問題なかったのですがびざんの方がかなりの確率で斜めになっているのでセットし直せというエラーになってしまいました。やはり紙のまわりがまっすぐでないのが影響しているようです。
同じ写真をVelvet Fine Art Paper(上)と竹和紙(下)にプリントしてみました。Velvet Fine Art Paperの方は写真の再現性に優れ鮮やかに表現してくれますが、竹和紙にプリントするとかなりやわらかで美しい感じに仕上がりますね。
精細感は少し失われる代わりにまるで絵画のような表現になったりして面白いですね。
こちらはVelvet Fine Art Paper(左)とびざん(右)にプリントしたもの。大きさが少し違いますが、やはりびざんの方がやわらかくあたたかい表現になります。特にこのびざんは黄色がかっているので、このような緑とは良く合いますね。
わざと写真の周辺をぼかしてみました。これだけでアートみたいですね。
今まで和紙にプリントしようなどとも思いませんでしたが、写真を和紙にプリントすると独特のやわらかさとあたたかさが生まれ、写真によっては絵画のような感じに仕上がりますね。PX-5Vだと顔料インクなのでにじみや紙の色の影響も少なく、簡単にこのようなプリントを楽しめるのが面白いと思いました。
Amazon: EPSON MAXART インクジェットプリンター PX-5V