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今日はみんぽす主催のJVC Everio GS-TD1のモノフェローズイベントに参加してきました。
GS-TD1はフルHDの3D撮影が可能なカムコーダ(ビデオカメラ)です。CP+でもちょっと触ったのですが、その中身に詰め込まれた技術とそれによりいかに撮影が簡単に楽しくなるかについて、Victorの開発者の方および本田雅一氏に伺いました。

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まず、一番特徴的なのはFALCONBRIDという独自LSIにノウハウを詰め込み非常な高速処理を実現している点。60pや3D、4K2K動画、高速静止画撮影、映像圧縮とこれからの映像体験にはかなりの信号処理が必要となるため、そういった次世代の動画/静止画のハイスピードな信号処理を実現するためのプラットフォームとして作られたLSIです。このFALCONBRIDを業務用製品にも入れていくとか。
GS-TD1ではFALCONBRIDに信号処理から動画/静止画圧縮、デバイス制御、ユーザインタフェースまで高速に処理させているそうです。このことが小型化、省電力化にも貢献しているとか。
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3Dの記録方式は、MPEG-4 MVC(Multiview Video Coding)とAVCHDのサイドバイサイドに対応しています。MPEG-4 MVCは左右それぞれ1920×1080のフルHD解像度で記録しますが、AVCHDサイドバイサイドは左右960×1080の画像をくっ付けた横解像度が半分の方式になります。どちらかを選ぶようになっていますので、より解像度が高いMPEG-4 MVCで撮影していた方が良いかも。付属ソフトでAVCHDサイドバイサイドに変換可能みたいだし(ソフトのアップデートが必要でした)。
静止画はMPO形式で記録が可能です。
さらに、このGS-TD1は3D撮影を誰でも簡単に楽しく撮影できるように色々な工夫がされています。
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人の左右の目の間の距離はだいたい65mmくらいらしいですが、その距離で撮影すると視差が大きすぎて見づらい映像になりがちで、色々試した結果、2つのレンズの距離は35mmにしたとか。これくらいの距離だと立体だと認識できなくなりにくく、立体感も感じられるらしい。
さらに、録画を始める直前に自動的に視差を見やすい量に調整する、ズーム操作に合わせて視差も自動調整されるというのは、このGD-TD1ならではの機能で、これにより見やすい3D映像を比較的簡単に撮影できるようになっているそうです。光学ズームは5倍まで。
あまり被写体が近付きすぎると立体に見れなくなるため、そういう場合は警告が出るようになっています。
視差の自動調整はAFのポイントを表示面に合わせるのではなく、画像全体を見て視差を最適に調整しているそうです。映像撮影中は視差は固定されるため迫ってくるような被写体は画面から飛び出してくる感じになりますが、近付きすぎなければ問題ないとか。
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レンズはF1.2の非常に明るいレンズを採用しており、センサーも高感度であるため、暗い場所でも綺麗な映像を撮影できるとか。
手ぶれ補正も付いているそうです(3Dデジタル電子手ぶれ補正)。
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左右のレンズの外側に左右のマイクを配置することで、音も3Dで収録することができるそう。
液晶モニターは裸眼で3Dに見えますが、シャープの裸眼立体視できる液晶に比べたら見劣りする感じ。ちょっと画素が粗く暗く、明るい室外では見にくく感じました。そういうときは2D表示に切り替えることが可能で、2D表示では結構明るく見やすく感じました。
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操作ボタンは本体背面に配置されています。操作はそんなに分かりにくくはなかったですが、液晶モニターでタッチ操作する部分が少し分かりにくいかな。せっかく録画ボタンと静止画撮影ボタンがあるのに静止画と動画のモードをいちいち切り替えないといけないのが少し面倒でした。
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これらは開発時のプロトタイプ。
撮影体験もあったのですが、別の記事で書きたいと思います。
下記に3Dモードで撮影した静止画(の2D JPG)をチラ見せします。ビデオカメラで撮影したとは思えないくらい綺麗ですね。
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PIC_0132
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