8/4に開催された「地域ブロガーの会 2016Summer」に参加してきました。これまでクローズドで開催されていたそうですが、今回よりオープンイベント化。
私自身は地域ブログを運営していませんが、地域サイトに興味があり、また+MLCN(地域情報コンテンツネットワーク)にも加入しているので、その勉強に。
主催の東京散歩ぽの中川マナブさん。
今回は、4名の地域サイト運営ブロガーによるセッションが行われ、その後は懇親会もありました。地域サイト運営ノウハウの詰まったセッションはなかなか興味深かったので、簡単にメモしておきます。
最初の登壇者はめ~んずスタジオのAsukaさん。豊洲エリアに特化した地域メディア「とよすと」を運営されています。
豊洲に暮らしてみて、意外と生活のための情報が少ないと思い、情報をまとめたいと思ったのがきっかけだとか。
Twitterで地域を検索すると、その土地の特長が分かる。豊洲を検索すると、ライブ、映画関係のツイートが多い。
豊洲で働く人、遊ぶ人、住んでる人のために情報発信。
街を歩いて掲示板や工事案内板などから情報得たり、チラシ、江東区報などもチェック。街の有力情報をツイートしている人のフォローも。
自分で見た、聞いた、撮った生の情報にこだわっている。地域ならではのニッチな情報も地域メディアなら濃く書くことができ、レスポンスがあるのもうれしい。
個人ブログで良く読まれたコンテンツの経験を地域ブログでも活かしている。電源カフェ、コインロッカー、交通情報、イベント情報などのニーズは高い。
アフェイリエイト的には保育園、美容院、マンション等に注目している。
ホテル、温浴施設、豊洲市場、東京五輪などこれから話題になりそうなネタが豊富な豊洲は熱い。
次は横浜みなとみらい地区の地域情報サイト「はまこれ横浜」を運営されるあかめさん。
こちらのサイトでは、運営者を極力表に出さず、はまこれ横浜というサイトのファンになってもらうことを目指しているとか。
また、個人ブログとは違い、合理的な実験、仮説と検証、考察と挑戦に力を入れられています。
このサイトのターゲットは横浜みなとみらいのイベントやグルメに関心の高い高校生〜40歳位の女性、コンテンツは、県外の人がみなとみらいに行きたくなる情報を6割、市内の人に役立つ情報を4割、とかなり詳細に決められているそう。
そのように想定することで、実際のGoogle Analyticsで意図したターゲットに情報が届いているかなどの検証ができるようになる。
はまこれ横浜では、発展段階に応じてコンテンツの作り方を意図的に変化させており、次の5つのフェーズに分けられる。
第1フェーズは継続的運営と更新の確立
とにかく様々なコンテンツを書くこと
第2フェーズはコンテンツ需要の見極め
多くの人に役立つサイトを作るという観点から、書いたコンテンツからアクセス解析で需要の高いコンテンツを把握する
第3フェーズは更新頻度を高める
軸を決めることでコンテンツを量産しやすくなる。小さなネタも拾えるようになる。
第4フェーズは需要の再度見極めと新コンテンツの発見
流入キーワード、検索、クリック統計、ターゲットなどを分析することで、新たな可能性を発見
第5フェーズはオリジナルコンテンツの強化
気がついた可能性で他のメディアにないオリジナルコンテンツを強化していく。取材などもサイトの色を出せる。
競合が多い地域では、この差別化が不可欠。検索の1ページ目に出なければ存在しないのと同じ。
次は、「勝手につくば大使」の小村さん。
現役筑波大学生がつくばの魅力を発信するサイトで、その特徴的なビジュアルと、だれとでも仲良くなれる性格、チャレンジ精神で、勢いのある記事が魅力。
つくばの魅力を毎日ブログにアップされているそう。
お店に飛び込み取材、その場で「勝手につくば大使をみた!」というキーワードでサービスをすることを決め、実際に効果が出て感謝されたり。
つくばを広めるためにドイツまで遠征しお神輿を担いだりも。
目標はつくばを東京・大阪・名古屋ぐらい有名にしたい!つくばで最高のお祭りをしたい!日本の過疎化、少子高齢化の食い止めたい!
地域メディアの果たす役割を大学で研究しているという一面もあるそうです。
最後のセッションは、埼玉県三郷市の地域ブログ「三郷暮らし」を運営されているサムリさん。
ターゲットは新しく引っ越してきた人
FB広告やTwitter広告を行ったが、Twitter広告の方は、配信先が絞り込めず相互フォローのフォロワーが付くだけだったので、今はやっていない。
サイトの構築にあたっては、他の成功サイトを徹底的に分析してパクった。
閉店記事や開店記事などが多かったのでやってみると確かによく読まれる。
閉店、更地、開店、来店、メニュー、キャンペーン等、同じ対象で何度も記事化することができる。
プレミアム商品券や大雨情報などの記事がターニングポイントに。
マネタイズはアドセンスと純広告のみで、アフィリエイトはやっていない。
外部ライターを募集したり観光課とコラボしたりといった新たな取り組みも。
行政はやったことを宣伝するのはうまいが、これからやることを宣伝するのが下手。地域ブログがその役割を担いたい。
染谷昌利さんによる第2回全国ふるさと甲子園のPR。
最後は+Movement代表の脇村隆さんより、地域情報コンテンツネットワークの紹介。
2016年9月にLocketsとしてスタートします。地域サイトを運営されている皆さん要チェックですよ。
顔なじみのブロガーさんも多く、2次会までおじゃましましたが、とても興味深く刺激が多いイベントでした。次は11月に開催されるそうです。
主催、運営、参加の皆様、ありがとうございました。
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