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とても充実した約1週間のチェコの旅から帰ってきました。本当は現地から発信したかったのですが、ビールの国チェコでは飲みすぎで写真の現像で精一杯、記事を書くことができませんでした。ということで、これから沢山の記事をお届けしたいと思います。
プルゼニ(プルゼニュ)は、ピルスナービール発祥の地。世界で醸造されているビールの大半が下面発酵のピルスナースタイルのビールで、その元祖がこの地で作り出され愛され続けている「ピルスナー・ウルケル」です。

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宿泊したホテル(angelo by Vienna House Pilsen)で目覚めると夜のうちに雪が降ったらしく、銀世界に。少し街の中心から離れた位置にあるホテルですが、その目の前にプルゼニのビール醸造所があります。

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ピルスナービール第1号が醸造されたのが1842年。こちらの旧門が醸造所創設50年記念に建てられた門。ピルスナー・ウルケルのトレードマークに描かれている門ですね。

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ビール瓶でライティングされたPilsner Urquellの文字がお出迎え。

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プルゼニの街は、ビール醸造権を与えられ、19世紀初頭数多くの醸造家が存在していました。しかし、その品質は低く、1838年には市庁舎前で36ものビール樽が飲料として適しないと流し捨てられました。その翌年、ビール醸造権を持つ250あまりの醸造家が集結し、共同で一つの醸造所を設立、新しい製法を導入し、品質の高いビール作りを目指しました。それがこのビール醸造所です。

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こちらは試験醸造所。100リットルの醸造ができて、研修や研究用途に使われているそうです。

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ビール樽を運んだ馬車の荷台

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トラックや貨車なども

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オランダの灯台を再現した給水塔。1905年に建てられビール工場に水を供給していました。

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2006年にオープンした新瓶詰め工場。大量の瓶が流れています。

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缶やペットボトルのラインもあり、工場はサッカー場の約5倍の広さがあります。

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ピルスナー・ウルケルの他に、ガンブリヌス、ヴェルコポポヴィツキー・コゼル、ラデガスト、クラシック、プリムスなどのチェコ・ビールも瓶詰めされているそう。

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そしてこちらが醸造所。

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まずは、原料について学びます。
ビール醸造の4大原料は、水、麦芽、ホップ、酵母になります。基本的にチェコ国産を使用しているそう。

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水はプルゼニの地下約100mから汲み上げているそうで、軟水だそう。

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麦芽はチェコ国産の大麦を使っています。大麦を水に浸して発芽させ、乾燥した後にとれます。
麦芽を食べてみることもできますが、ビールに合う美味しさです。

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ホップはチェコ・ジャテツ産ザーツ種。アサヒビールやサッポロビール、サントリーも大量に輸入しているホップです。
香りが良いですね。

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酵母は専用酵母培養菌が常時培養・管理されています。

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2004年まで約75年に渡ってピルスナー・ウルケルの醸造でもっとも重要な麦汁の仕込みが行われてきた旧仕込み所
こちらは銅製のマッシュケトル(糖化釜)。一般的なステンレス製よりも高価ですが、銅の方が品質が良いビールができるそう。
麦芽のでんぷん質を糖化し麦汁を作ります。

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釜の中は固まらないように撹拌されます。

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その1/3をウォルトパン(麦汁煮沸釜)に移し、直火で煮沸させることで濃厚な麦汁を作り出します。

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この工程を3回繰り返すことで、麦汁が生まれます。

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こちらが新仕込み所。実際にピルスナー・ウルケルが作られています。
伝統の製法は旧仕込み所と変わっていません。
かなり香りがします。

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麦汁は濾過され、タンクで発酵されます。

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製造はその横のこちらの部屋で管理・監視されています。

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これが設立当時の煮沸釜。銅製です。

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次は、地下室へ。

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樫の木のビール樽でビールを発酵・熟成するために使われてきた広大な地下空間です。

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何と長さは9km。ダンジョンのように広がっています。

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こちらが全体マップ。

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伝統的な樽での発酵の様子。
伝統的な製法でも今日の製法でも同じ品質を確保しているのだとか。

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さて、お待ちかねの試飲です。熟成したての無濾過ビールが樽から頂けます。

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この蛇口からビールが注がれます。

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無濾過なので少し濁っていますね。

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香り豊かでコクと旨味があってとても飲みやすいです。なかなか贅沢です。

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こちらの巨大な空間は冬の間に作った氷を大量に保管しておいた場所。氷で地下室全体が冷やされたそう。

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大きな樽には小さな穴が空いているのですが、それは人が入って樽を掃除するためのもの。
ということで、樽の穴を通り抜けることができるか体験。

通常の工場見学のコースはこちらまでですが、追加でビールの注ぎ方の講習を体験しました。

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ピールって、グラスやサーバーの状態、注ぎ方で味が変わるそう。
ピルスナー・ウルケルのサーバーはレバーが横に動くようになっています。
45度レバーを動かすと泡が、90度動かすとビールが注がれます。

グラスはちゃんと洗うことはもちろん、グラスの内側の水分は拭き取らないほうが良い。サーバーもきちんと洗浄されていることが重要。

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グラスの洗浄はこういうのを使うのが良いとか。

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最高の状態で注がれた「ピルスナー・ウルケル」は最高です。爽やかさコク、深みなど良いですね。

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美味しいおつまみと一緒に頂きました。

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注ぎ方によって違うというのも体験させていただきました。泡ばっかりのミルコもとっても美味しいし、泡のない英国スタイルもスッキリしている感じ。
おすすめの注ぎ方は泡を3秒くらい注いで蓋を作って、その下にビールを注ぐというもの。泡がビールの旨さを閉じ込めるので、泡が無くなる前に飲むのが良いとか。


さらに詳しく知りたい方は動画を見てください。

お土産に名前入りビアグラスや名前入りの瓶に入った無濾過のピルスナー・ウルケルなども頂きました。ありがとうございます。

ここだけでなく、チェコでどこでもとても安く飲める「ピルスナー・ウルケル」はとても美味しくて、同行していたビールが苦手な方もこれなら飲めるとすっかりビールが飲めるようになったほど。日本で飲めるところは少ないそうですが、日本でも飲みたいなあと思っていたらタイミング良くこんなニュースが。ぜひ日本でも「ピルスナー・ウルケル」が気軽に飲めるようになって欲しいです。

ロイター:アサヒ、中東欧ビール事業を8883億円で買収 欧州に基盤

チェコでのピルスナー・ウルケルの工場見学やタッピングスクールはこちらから申し込みしてください。

PILSNER URQUELL BREWERY TOUR
PILSNER URQUELL DRAFT BEER WORKSHOP

主催:チェコ政府観光局
企画:Linkトラベラーズ

1件のコメント

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