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株式会社ログバーによる世界初のウェアラブル音声翻訳デバイス「ili(イリー)」製品発表会に参加してきました。
iliは1年前のCES2016で、Innovation Awards ウェアラブル部門で”Honoree”を獲得した注目の製品。1年間の実証実験を経て、その製品や法人向けのサービス「ili for Guest」などが発表されました。

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辞書、スマートフォンアプリなど、海外旅行での翻訳に役立つものは様々ありますが、実際のコミュニケーションに使おうとすると、なかなか使いにくかったりします。その不満を解消し、ちゃんと使える翻訳機として開発されたのが「ili」です。
話したいときに瞬時に翻訳し、ネットワーク環境が無くても大丈夫、ボタンを押すだけの簡単操作が特長です。


株式会社ログバーCEOの吉田卓郎氏によるiliのプレゼンテーションよりダイジェスト。
iliを使ったらどのように海外旅行が変わるかについて海外旅行の空想シーンをデモしていたり、インバウンドの観光についてもイメージビデオで紹介しています。使った感じはこの動画を見てもらうと分かりやすいと思います。

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吉田CEOが手にしているのがili。

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現在は英語、日本語、中国語に対応しています。今後、韓国語、タイ語、スペイン語にも対応していくそう。
(ただし、1台で使える言語は予め決まっています)

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一番気になる、本当に使えるレベルで精度高く翻訳してくれるの?という部分ですが、

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これは、旅行会話にフォーカスすることで、実用レベルまでもっていったそう。

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例えば、「高いです」という言葉には色々な意味があって、それだけだと翻訳には困るのですが、旅行会話だと、値段のことを言っているのだろうということで訳すといった感じです。

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また、長い文章にもあえて対応せず、端的な言葉を訳すようにしたそう。こういった用途に合った絞り込みを行うことで、最速0.2秒での翻訳を実現。

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したがって、ビジネスや業界用語、医療などの現場では残念ながら使えないそう。
海外旅行で現地の人と言語の壁を越えて軽いコミュニケーションを楽しむための道具となっています。

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また、使い方も敢えて一方向で、例えば日本語→英語なら回答の英語は訳さないそう。
これは、いくら簡単でも相手に使ってもらうのは難しく、実証実験でこの方がシンプルで満足度が高かったからだそう。

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また、デザイン上こだわったのが自然な形で相手に翻訳された声が届くようにすること。

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マイクで拾った声を翻訳してスピーカーから出すというのを一直線上で行えるようになっています。

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本当にシンプルで可愛いデザイン。

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前面にはマイクとメインボタンのみ。口の前に持ってメインボタンを押して翻訳するというとても分かりやすい操作性。
敢えてボリュームボタンは設けず、聞き取ってもらえなかったときのためのリピート再生できるようになっています。
マイクはノイズキャンセル機能が付いています。

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軽くて小さいのでポケットに入れて持ち運べます。

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電源ボタンを押すとすぐに使えるクイックウェイクアップを実現。

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自分の声をどのように認識したか確認できるボタンもあります。

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裏側のスピーカーから翻訳した音声が出ます。

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これ、使ってみたい!と思いましたが、現在は、事業者パートナー経由でのビジネスしか行っていないそう。

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ハワイでは、HYATT REGENCY, Hilton, EMBASSY SUITESなどと組んで、ホテルのスタッフや客に使ってもらう実証実験などをしていたそう。
ハワイ州観光局公認商品となっているそうです。

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トライアルを行っている事業者パートナーからの話も。
イオンモール株式会社営業統括部インバウンド推進グループ 趙さんからはインバウンド顧客対応の取り組み、

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東京地下鉄株式会社 経営企画本部 企業価値創造本部 小泉氏からは、2020に向けた取り組みについて、

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株式会社ビジョン 代表取締役社長 佐野氏からは、Global WiFiサービスと合わせて、iliをレンタルするサービスについて説明がありました。

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訪日外国人客・海外渡航者へのiliのレンタルサービスは2017年4月下旬に開始されるみたいです。

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こういった法人向けサービスを「ili for Guest」として、一般化。法人向けに辞書のカスタマイズ、多言語対応(装置に設定されている言語を変更できる)、翻訳データのログを抽出できるサービスをセットとして販売するそうです。

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価格は1ライセンス(≒1台)あたり月額3,980円。2017年6月スタートするそうです。

残念ながら、実機のタッチ&トライは私の時間の都合でできませんでしたが、2017年中には一般向けの販売も考えているそう。早く使ってみたいですね。

Logbar
ili

ドラえもん秘密道具DB: ほんやくコンニャク

1件のコメント

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