LOFT春の新作文具展示会でおすすめの文具たちの話を聞いたり体験したりしてきましたので、ご紹介したいと思います。紹介するのは下記の商品たち。
・Lifeprint
・三菱 uni-ball R:E
・PILOT FRIXION, Mogulair
・SUN-STAR STICKYLE Beaute
LOFT春の新作文具展示会では、ロフトのペンシルボーイや各メーカーの方からお話を伺いました。
まず最初はLifeprint。文具になるのか分かりませんが、コンパクトなポータブルプリンターです。
スマートフォンから写真をプリントアウトできるのですが、プリントアウトした写真をスマホのアプリを通して見ると写真が動き出すという、魔法の写真をプリントすることができます。スマホのカメラを通して見た写真の部分だけ動き出し、その他の部分は現実空間そのままなので、まるでハリー・ポッターの絵画のようです。
いわゆるAR(拡張現実)というもので、少し前から広告などで使われてきた技術ですが、それが個人で簡単に作れるというのがすごいですね。
使い方は、まずスマホアプリ「HYPERPHOTO」で、写真と動画を選びを紐付けて登録します。写真は動画から切り出したものでも、動画とは別の写真でも良いそうです。
写真を印刷し、その写真をHYPERPHOTOのVIEWモードで見ると、写真部分が動画に置き換えられるという簡単さ。SNS等に写真をシェアすることもできます。
動画の長さは15秒まで、アプリで切り出すこともできます。もちろん音声も流れます。動画の最初のフレームを写真として使うと、アプリで見た時、まるで本当に写真が動きだしたような驚きを感じることができますね。
このモバイルプリンターはZINK(Zero Ink Printing技術)を使っているのでインクが不要。
ZINKのモバイルプリンターは8年前にポラロイドのPoGoを試したことがありますが、その頃に比べてかなり画質が上がっていると感じました。
用紙は専用の用紙でシールになっています。110枚で6000円。
写真の左下にIDとコードが印刷されるので、同じような写真でも間違いのない動画が流れるようですね。
逆に言うとこのLifeprintで印刷した写真でしかARを楽しめません。
結婚式などのお祝いメッセージ、年賀状、フォトアルバム、日記などなど、動画を付けた写真をデコレーションして楽しむことができそうです。
もちろん、お店の商品説明やガイドなどにも使えそうですし、用途は色々考えられそうです。
LifePrintは1/31の発売予定で、現在HYPERPHOTOアプリはiOS用のみです。(Android版は後日)
ロフトネットストア: フォトアンドビデオプリンター
ロフトネットストア: フォトアンドビデオプリンター用ペーパー110枚セット
次は、消せるボールペン。三菱 uni-ball R:E (ユニボール アールイー)
実は三菱は、2010年にuni-ball FANTHOMという消せるボールペンを発売していたのですが、キャップ式であったために売れず。
今回ボールペンで一般的なノック式を開発しての再チャレンジです。
R:Eは、REWRITE,REPEAT,RETRYなどのREだそうです。
特長は何と言っても、このノック部分。普通のボールペン同様ノックでペン先の出し入れができます。
消し具で消そうと下を向けた時はちゃんとロックされて、ペン先が動いたりしません。
消し具はペンケース等で汚れないようにキャップが付いています。
パステルカラーモデルとビジネスモデル。
スタンダードモデルやパステルカラーモデルは180円。ビジネスモデルは230円。
ボールペンとして違和感なく使えますし書き心地も良いです。もちろんちゃんと消えます。なかなか良いですね。
1/27発売です。
消せるボールペンとしては、PILOT FRIXION (フリクション)が有名ですが、PILOTさんからは、フリクションペンの開発秘話を教えていただきました。
温度変化で色が変わるグラスや適温表示パッケージなどありますが、それに使われているのが「メタモカラー」と呼んでいるサーモクロミック材料だそう。1975年に基本原理発見以来、改良研究を続けてきたのだとか。
それでもボールペンへの応用は2000年頃となったのは、粒子径が大きくボールペンのインクとして適しないことと、温度変化の範囲が小さく、ちょっとした温度変化で変色してしまうためでした。
マイクロカプセルを超微粒子化するために熱、溶剤に強い耐久性のある膜を見つめるため、約8年に渡って、膜材の模索を繰り返して、強靭な微粒子マイクロカプセルを完成させたとか。
また、温度変化の幅を持たせて、メモリー性を付与するために、累計1000種類以上の変色温度調整剤を合成・評価して、日常ではありえない高温と低音で色変化することに成功したそう。
摩擦熱で高温になってインク色から透明に変化するので消えるのですが、逆にかなり低音にすると透明からインク色に戻るのですね。
そうやって実現したフリクションシリーズは世界100カ国、累計10億本を越えているそう。
知らなかったのですが、蛍光ペンや
いろえんぴつ、スタンプなどもフリクションシリーズに出ているのですね。
消し具も売っていたりします。熱で消すので消しゴムと違ってゴミが出ないのが良いですね。
PILOTさんからはシャープペンシルの新商品Mogulair (モーグルエアー)の紹介もありました。
このモーグルエアーは強く押し付けるとペン先がもぐるため芯が折れにくい構造になっています。
これを実現しているのが2つのスプリング。通常のシャープペンシルは芯を出すための1つのスプリングのみですが、モーグルエアーは強く押し付けられると、ペン先が潜り、また斜めのときは斜めに移動するような構造になっています。
ペンを振ったら芯が出るフレフレ機能なんてのもありますね。
こういった工夫により、従来より衝撃を50%吸収し、芯が折れないだけでなく、軽い書き心地を実現しています。
実際に書いてみましたが、確かにかなり強く書いても芯は折れませんでしたし、書き心地も良くて手が疲れない感じですね。
ロフトネットストア: モーグルエアー
最後は、SUN-STAR STICKYLE Beaute (スティッキール ボーテ)
どう見てもコスメな外観ですが、なんとスティックハサミだそう。
STICKYLEはSTICK×STYLEの造語。スティック型なのでペンケースに入れやすく、学生さんがプリントを切る用途で人気の商品。バネの力で刃が開くので軽い力で楽に切ることができます。2011年より600万本も売れているそう。
その従来品は右側のものですが、今回発売の大人女子向けのSTICKYLE Beauteが左側のもの。
より小さくなっており、化粧ポーチにも入ります。今まで外に見えていたバネも内部に隠されています。
パール塗装とゴールドリボンといった文具っぽくないデザイン。
従来のものは両刃とも切れ味の良いカーブ刃だったのですが、今回のものは1本は直線刃として滑りにくいようになっています。洋服のタグなども滑らず切りやすくなったとか。
Da-iCEとハイスペックコラボも。
Twitterキャンペーンやイベントも行われるそうです。
その他、様々なアイデアが面白い商品やキャラクター商品、ロフトの様々な商品も見ることができました。気になるものがあればロフトネットストアをチェックしてくださいね。
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