バウハウス・デッサウ展 ブロガー特別鑑賞会なるイベントに参加してきました。
「バウハウス・デッサウ展 BAUHAUS experience, dessau」は、モダンデザイン/建築に大きな影響を与えたドイツの造形芸術学校のコレクションの展覧会で、上野公園の東京藝術大学大学美術館で7/21まで開催されています。ブロガー特別鑑賞会では閉館後に少人数でゆったり鑑賞することができ、写真も展示風景に限り撮影可能でした。
バウハウスの歴史を掲載した長ーいパネルです。
さぞかし長い歴史が・・と思いきや、設立が1919年でナチスにより閉校されたのが1933年。たった14年間です。
たったこれだけの間に多数の作品や建築を生み出し、「ヴァイマルとデッサウのバウハウスとその関連遺産群」の世界遺産(文化遺産)に登録されるに至るだけの影響を与えたのはすごいですね。
この展覧会には、完成品だけでなく授業風景を垣間見ることができる演習作品が多く展示されてあるのが非常に興味深いです。
素材や空間、立体、色彩、幾何学などの習作が講師の紹介とともになされています。専門的に勉強したことがないので説明文は良く分かりませんでしたが、作品を見ていると何をやろうとしているのか伝わってくる気がします。
子供時代「お絵描き教室」でした様々な実験的な工作や絵画(というほどたいしたものでないですが^^;)を思い起こしました。
工房で生み出された家具などのデザインは今見てもシンプルで面白いものが多いです。
ただ、こういったデザインは単なる模倣でなく、先に挙げた教育の上に成り立っているのですね。
工業デザインは機能的/経済的でなくてはいけないので、そういったところはセンスだけでなく修練が必要なんだと改めて感じました。
バウハウスの創設者ヴァルター・グロピウスは、「あらゆる造形活動の最終目標は建築である」と言っていたそうです。
バウハウスの理念を凝縮したという校舎や住宅の設計を模型や図面で見ることができました。
すこしシンプル過ぎ、画一的すぎる感もありますが、当時としては画期的だったのでしょうね。
さらに、デッサウ校舎の校長室が実物大で再現されています。
少し殺風景な感じもしますが家具のデザイン・色彩などが良い。ある程度、中に入って空間を体験できるのが良いです。
ドイツのコレクションを基幹とするバウハウスの展覧会は13年ぶりとのことで、260点に及ぶプロダクトや資料が展示されており、かなり満喫することができました。図録も頂いたのであとで読んでみようかな。
【タイトル】 バウハウス・デッサウ展 BAUHAUS experience, dessau
【会 期】 2008年4月26日(土)〜7月21日(祝・月) 月曜休館
(ただし、5月5日(月)、7月21日(月)は開館。5月7日(水)は休館)
【開館時間】 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
【会 場】 東京藝術大学大学美術館[東京・上野公園]
(〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8)
【観 覧 料】 一般 1,400円(1,200円)、高校・大学生 800円(700円)
音声ガイドセット券/一般 1,700円、高校・大学生 1,200円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
【巡 回 先】 2008年7月29日(火)〜9月7日(日) 浜松市美術館
2008年9月13日(土)〜10月19日(日) 新潟市新津美術館
2009年1月25日(日)〜3月29日(日) 宇都宮美術館