京都嵐山にある嵐山 祐斎亭。「夢こうろ染」を生み出す染色作家・奥田祐斎氏の染色アートギャラリーですが、青もみじや紅葉の絶景リフレクションを楽しめる場所として見学することができます。絶景リフレクションといえば、瑠璃光院が有名ですが、こちらも見事な絶景でした。
嵐山 桂川(大堰川)
嵐山の渡月橋。前日夜は灯籠流しと送り火で賑わったと思いますが、日中は暑いためか人は意外に少なめでした。
桂川(大堰川)の北側を川沿いに西に歩いていきます。
保津川下りの着船場がありますね。
ちょっと西に行くだけで緑に囲まれ涼しくなりますね。
そんな嵐山公園亀山地区に祐斎亭への入口があります。
嵐山 祐斎亭
祐斎亭は築約150年の建物で、料理旅館「千鳥」にはじまり、文豪・川端康成が『山の音』を執筆した場所で、20年ほど前に染色作家の奥田祐斎さん・恵美さん夫妻が譲り受け染色アートギャラリーと使用され、2020年より予約優先制で一般公開がスタート。
見学予約はこちらからでき、見学料は2,000円です。
まる窓の部屋 Round Windows Room
大きな丸窓がある部屋からは青もみじの緑が綺麗に見えます。
手前に机があり、丸窓からの風景が見事にリフレクションしてとても美しいですね。
隣の部屋も机のリフレクションが美しいですね。
絶景テラス Amazing View Terrace
桂川を見下ろせる絶景テラス。祐斎氏が染めた「羽衣」が風に揺れ、風鈴の音とともにゆっくりできます。
お抹茶をいただくこともできます。
水鏡 Water Mirror
その横には水鏡があります。
筆で水滴を落としたり、波を作ったりして水面のゆらぎを楽しめます。
テラスから入った室内は、染色の作業場。
染色体権もできるみたいです。
染色アートギャラリー Dyeing Art Gallery
夢こうろ染は、太陽の光で色が変化する、太陽の光に透かすと燃えるような赤色が現れる独特の特徴を持つ染色。
奥田祐斎氏が京都太秦・広隆寺に保管されている歴代天皇の「黄櫨染」を調査し、その特徴を発見、同じ特徴を有する新たな色彩を創り上げ、「夢こうろ染」と名付けたそうです。
光を当てると紫や黒、茶色の部分が赤くなります。
シルクのスカーフ。多彩な色の重なりを楽しめるだけでなく、光による光の変化も楽しめます。
動物性のものを染めることができるそうで、皮も染められるそう。逆に植物性のものは染まらないのだとか。
通路にも祐斎氏の作品が飾られています。
川端康成の部屋 Yasunari Kawabata’s Room
川端康成の部屋では、大きな窓から青もみじや大きな羽衣が見え、その手前には水鉢が並んでいます。
こちらでも机を使ったリフレクションが見れます。
外に出て建物の裏手に回ります。
水琴と苔の庭 Water Harp and Moss Garden
水琴窟が並んでいて、きれいな音が響きます。
風に舞うカラフルな羽衣も綺麗ですね。
スモッグの演出もあり、日光を浴びて綺麗でした。
ハート型の苔。
それほど人もいなくて、1時間くらいゆっくりできました。
紅葉の季節にも来てみたいですね。
撮影した動画も載せておきます。とても素敵なところだったので、もっと動画撮ればよかった。
祐斎亭の裏手を登ると緑がいっぱいです。
嵐山 竹林
少し歩くと有名な嵐山の竹林へ。
観光客でいっぱいですが、竹林は涼しくてよいですね。