バリューコマースよりThinkPad X201 Tabletをお借りしていましたので、使ってみた感想を書きたいと思います。
ThinkPad X201 Tabletは、高性能マルチタッチのタブレット型のノートパソコンで、Core i7プロセッサー、Windows 7、12.1型 WXGA(1,280 x 800) LEDバックライト液晶搭載です。その他システム構成はカスタマイズ可能です。
iPhone,Android,iPadなどタッチデバイスは増えてきましたが、Windows 7の、それもThinkPadの名を冠するタブレットマシンがどれだけ進化しているか興味があり、お借りしました。
使ってみて一番感じたのは作りがしっかりしていること。さすがThinkPadです。
ideaPad S10-3tと比較しても、ヒンジやロックがしっかりしておりぐらつきがありません。
液晶面のロック機構がはじめちょっとわかりにくかったのですが、独特の形をしており、液晶面を上下どちらに向けてもきちんとロックできるようになっています。特に液晶面を上にしたときの一体感が良いです。
このような普通のノートブックスタイルで使ってもタブレット型によくある液晶面のぐらつきがほとんどなく、普通のThinkPadのノートパソコンとして使うことができます。トラックポイントと打ちやすいキーボードが好感触です。
もちろんこの状態でもタッチパネルを使うことが可能です。
グラフィックを除く基本性能も高いのでビジネス用途に十分使えるパソコンですね。
液晶面を上にしてタブレットスタイルで使うと、マルチタッチインタフェースのタブレットPCへと変身します。従来のような感圧型でなく、iPhoneなどと同様の静電型のタッチパネルになっているので、指で軽く触れるだけで操作可能です。
逆に細かな操作は難しいのですが、そんなときのために電磁誘導ペンが付属しています。
使い方が悪いのかなぜかペンが思い通り動作しないことがあったのがいまいちですが、静電式マルチタッチと電磁誘導ペンの組み合わせはよさそうです。
画面表示方向は画面横のボタンで切り替えることができます。4方向どちらにも向けることが可能です。その他、ボタンでタブレット用のショートカットメニューを出したりすることもできます。
SimpleTabというので、タッチで簡単に各種設定ができる機能も付いています。
逆にこういう設定系の機能以外は、手書きメモ入力のWindows Journal、デモ的なMicrosoft Touch Pack for Windows 7、Microsoft Research AutoCollage Touch 2009くらいしかタッチならではのソフトがないのが残念。もっとビジネスに使えるタッチソフトが増えているかと思ったのですが。
MicrosoftはWindows Phone 7よりもWindows 7へのタッチソフト強化を図った方が良いのではないかな。
4セルバッテリーで295x228x26.5-33.3mm、約1.7kgとやはりキーボードレスのタブレットデバイスと比べると大きくて重い(そして高価)ので、タッチで様々な情報を見るだけでなく、業務用PCとしてばりばり使いこなしながら手書き入力等でタブレットも使うような人に向いているパソコンだと思いました。価格もかなりお手頃になってきていますね。
Lenovo: ThinkPad X201 Tablet