
日本HPがコンラッド東京 浜離宮でパートナーおよびインフルエンサーを対象に開催した「HP Experience Academy」に参加してきました。Intelよりの生活者目線におけるAI PCの活用方法やメディア編集者さんからAI PCを使う理由などの話がありました。AI PCはよく聞きますが、やはりどう利用できるのかが興味あるポイントだと思いますので、AI PCの実践的な使い方などとても参考になりましたので紹介したいと思います。

まずはインテルリテールマーケティングの飯田氏と日本HP宇野氏によるAI PCの説明

AI PCと言ってもAIだけでなく、単純に今のCPUはWindows10時代と比較するとコア数で2〜3倍になっているので、それだけ処理性能も向上している。

今までAIは主にクラウドサービスとしていたが、AI PCではローカルでもAIを動かすことで、ローカルとクラウドのハイブリッドでAIを利用することができる。

ローカルでAIを動かす利点はプライバシーの保護。プライバシーに関わるデータや秘密情報などをクラウドにデータを転送せず、ローカルでAI処理できる。応答スピードも上がる。
重くないAI処理はNPUで処理させることで、低電力で処理できバッテリーの持ちも良くなる。
これからAI機能を搭載したアプリは多く出てくるので、未来を見据えた準備にもなるので、買い替えるならAI PC。

Microsoftは40TOPSという演算機能の基準を満たしたPCをCopilot+ PCとして、コクリエーター、ライブキャプション、Windowsスタジオエフェクト、リコールといった独自のAI機能を提供している。

HPのAI PCではPoly Camera ProというAIソフトを標準搭載しており、NPUを使った画質補正、オートフレーミング、背景ぼかしなどが可能。

IntelのAI PCショーケースのページには、インテル Core Ultra プロセッサーを使ったAI対応ソフトウェア群の紹介が載っており、生産性、創造性、セキュリティ、ゲームなどでのAIの利用方法が分かる。

7/27まで、VirtualMarket2025Summerが開催中でIntelが歴代CPUなどを紹介するブースを出展中。
7/26-27は、ベルサール秋葉原で連動したリアルイベントも開催される。

HPのAI PCでは独自のAIソリューションAI Companionのベータ版を搭載している。
対話型の生成AIとして使えるほか、ファイルなど読み込ませて分析することが可能。
パフォーマンスをAIで最適化させることも可能。
(筆者注:現時点ではクラウド処理なので、ファイルなどはクラウドに送信されます)

HPのゲーミングPCのOMENにはOMEN AIを搭載し、難しい設定なしでワンクリックでパフォーマンスを最適化することが可能。

次は、Tech Insiderの編集チーフの小林氏とBrand Studio編集委員の松葉氏によるメディア編集者としてのAI PCの実践的な利用例の紹介がありました。

メディアとしては、検索からAIが情報をまとめてくれる時代への変化というのは、メディアへのリーチが少なくなるので危機感を感じる。

でも、すでにAIがないと仕事ができなくなっているというのも事実。
リリース等のファイルや音声の録音などをAIが翻訳・文字起こし・要点抽出などして、記事執筆の支援に使っている。

英語のリリースなど、翻訳するだけでなく要約してくれるのはとても便利。HPのAI Companionでできる。

HPのAI PCでAIを自分だけの〇〇にするような使い方が良いと感じたので紹介。

まずは勉強のための自分だけの先生にする利用例。
単にAIに教えてもらうだけでなく、教科書やレジュメを読み込ませてポイントをまとめてもらうことで、より適切なポイントを教えてもらえます。

人に聞くのは恥ずかしいことでも、AIなら遠慮なく聴け、しっかり回答してくれます。

家電やPCなどの利用方法やトラブル対応をよく聞かれるという人は、家電の説明書やPCに関する記事・Tipsなどのファイルをライブラリとして登録しておくことで、それを参照しながら回答をするような環境を作れます

まずはこれに聞いてという環境を作っておくことで、情シスのような負荷が軽減できます。

リコール機能を使うことで、過去の自分の行動を遡ることができるので、過去に見た記事などを特定することができる。
画面をキャプチャしているだけでなく、文字としても認識しているので、文字検索することができる。

Copilot+ PCの検索も強化されており、単なる写真も写っているものを文字で検索できたりできる。

パーフェクトスクリーンショット機能では、写真をきれいに余白なく切り取ってくれるのが地味に便利。

HPのAI PCに標準搭載されているPoly Camera Proでは、常に自分の顔が映像の中心になるように自動的にフレーミングしてくれる。

その他にも、色を調整したり、背景を変えたりはもちろん、文字やロゴを入れたり、スライドを表示したりと、かなり高度なことができる。

AIはエンジンで、AI PCはハンドルのようなもの。

AIを活用するためには、AI PCに今から慣れておくことで、今後出てくるAIの新技術に対応できる。
利用例は、知らなかった機能もあり、とても参考になりました。私も色々試してみて、良い使い方など紹介していければと思います。

AI Companionでの外国語資料の要約体験

マイライブラリにファイルを登録することができます。

登録したファイルに対して、要約をしてもらうと、英語のファイルでも日本語で要約してくれますね。
AI Companionはまだベータ版で、今はクラウドで処理しているそうですが、今後はローカルで処理できるようにしたいとのことです。

AIに旅行スケジュールを立ててもらうということもできます。
会場にはいろいろなHPのPCを体験することができました。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh
次世代 AI PCのフラッグシップモデル。コンバーチブル。最大Core Ultra 9。約900万画素カメラ、Poly Studio クアッドスピーカー搭載。

HP OmniBook X Flip 14-fm
次世代 AI PCのスタイリッシュモデル。コンバーチブル。最大Core Ultra 7。約500万画素カメラ、Poly Studio デュアルスピーカー搭載。

HP OmniBook 7 14-fr
定番スタンダードモデル。クラムシェル。最大Core Ultra 7。約500万画素カメラ、Poly Studio デュアルスピーカー搭載。

HP OmniBook 5 16-af
コスパ重視モデル。クラムシェル。最大Core Ultra 7。約207万画素カメラ、デュアルスピーカー搭載。

HP OmniStudio X 32-c
32インチオールインワンの次世代AI PC。

OMEN MAX 16
ゲーミングノートPC。Intel Core Ultra プロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 50シリーズ搭載。16インチ。

OMEN Transcend 14
こちらもIntel Core Ultra プロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 50シリーズ搭載。コンパクトな14インチもあるのは良いですね。
まだまだローカルでの強力な生成AI処理にはNVIDIA GPUが欲しいシーンが多いので、OMENシリーズも気になりますね。

OMEN 35L
ゲーミングデスクトップ。

黒と白のモデルが有るのですが、前面などデザインが異なります。白も可愛くて良い感じですね。
7/31 12:59までHPオンラインストア26周年大祭りが開催中で、大幅割引になっている機種もあるので、要チェックですよ。
Windows10は今年10/14でサポート期限を迎えますので、変えかえるならAI PCですね。