DSC_2574
去年の武蔵野ビール工場、今年春の白州蒸溜所に引き続き、サントリートピックス主催のブロガーイベント「登美の丘ワイナリー 技師長が語る 特別ワイナリーツアー2013 秋篇」に参加してきました。
醸造担当技師長の高谷氏に詳しい解説やこだわりを聞かせて頂きながら、ワイン用のぶどうの栽培エリア、新しく稼動したばかりの醸造設備などを見学させていただきました。さらに、普段飲めないようなワインも試飲させて頂いたり、おいしいお料理とワインを満喫したりも。


DSC_2501
登美の丘ワイナリーは、甲府盆地を見下ろす丘に広大なぶどう畑と醸造所を持つワイナリーです。写真左上が甲府駅付近、手前に広がるのがぶどう畑です。ぶどう畑は反対側にあるもう一つの丘の方に多く広がっています。写真中央付近の白いものは、てるてる坊主だそう。
天気が良ければ富士山が見えるそうですが、雲が多く隠れていました。
DSC_2533
ここはぶどうを栽培するのに理想的な、雨が少なく、日照時間が長く、昼夜の寒暖差がある気候で水はけの良い土地だそう。
なかなか景色も雰囲気も良いところです。
DSC_2530
お昼だったので、さっそくレストラン ワインテラスで昼食を頂きました。
DSC_2522
私が頂いたのは肉料理。サラダ、パン、メイン、グラスワインのセットです。
DSC_2524
メインは富士桜ポークのソテー赤ワインソース。柔らかくそれでいてしっかりとした食感がある美味しいポークでした。周りはベーコンでくるまれているのだとか。
DSC_2517
合わせて頂いたのは、登美の丘 赤 2010。味はあまり主張せず香りが強いですね。赤ワインソースのポークと良く合います。
パンも美味しく、ソースを付けて頂きました。
DSC_2523
魚料理の方は、山梨産 甲斐サーモンのポアレ。甲斐サーモンは豊富な天然水で養殖された大型のニジマスだそうです。
DSC_2514
魚料理に合わせられたのは、登美の丘 シャルドネ 2010。
DSC_2526
とても美味しい食事を楽しんでいると、富士山が少し(稜線)だけ姿を見せてくれました。
DSC_2562
さて、食事の後はぶどう畑の見学です。見晴らし台(実は給水設備だそう)から一面に広がるぶどう畑には、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴィルド、ブラック・クイーン、ピノ・ノワール、シャルドネ、甲州、リースリング、リースリング・フォルテなど様々な品種が分けて植えられているそう。さらに垣根栽培されているものや棚栽培されているものがあります。
手前に見えているのは若い木ですが、ぶどうの生育は土壌や育て方で大きく変わるため、様々な品種を様々な条件で育て、より良い結果を生むために常に試行錯誤を行っているそう。上手くいかなかった畑は次の試行錯誤のために早々に入れ替えたりするそうです。
DSC_2586
垣根栽培の畑に入って近くで見学。ぶどうの木の上には雨除けがあります。
ワイン用のぶどうは同じような品質のぶどうが、収穫時期が揃ってできるのが効率的なため垣根栽培が適しているそう。棚栽培は収穫時期が揃わないので生食用(ぶどう狩りなど)に向くそう。
良いぶどうを作るには剪定が重要で、不要な枝を取り除き、不要な実もできないようにするようにされています。同じ高さに均等な感覚でぶどうができるような剪定方法もなかなか工夫されていました。
DSC_2588
こちらはメルロ。良い色になっていてそろそろ収穫時期だそうです。葉についている白いのはボルドー液で石灰などで殺菌するためのもの。ぶどうの表面もワックスがついていて、これらで病気などに強くしているそう。
一粒頂きましたが、小粒ながら甘くて美味しかったです。
DSC_2587
こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン。色が緑のものがあるようにまだ収穫時期は先です。
粒がまばらに見えますが、ワイン用としてはこういう方が理想で、それぞれの粒に凝縮されて品質が良くなるそうです。
こちらも頂きましたが、確かにまだ酸味が強かったです。
ちなみに収穫時期を決めるのは、色と糖度と酸味だそう。
DSC_2581
フランスなどはかなり痩せた土地で生育させますが、日本は雑草が生えたり雨が降ったりで、実がなる位置を高めにしたり、湿気に強い木に接ぎ木したり、雨除けの位置を変えたり、収穫時期を揃えるため水流が同じになるよう斜面に垂直方向に並べたりなどなど少しでも品質の良いぶどうを収穫するように日々工夫されています。海外の栽培方法をまねるだけではダメで、本当に試行錯誤で日本の気候や土壌にあった育て方を開発されていると感じました。
DSC_2640
次は醸造所へ。実は新しいラインが先週できた直後だそうで、それをいち早く見学することができました。新しくしたのは、ワインの品質を上げるために、上記のような様々な条件で作られたぶどうをそれぞれ別のタンクに分けたり、ソフトにしぼることで無駄なものを混ぜないようにできるようにするためだとか。
DSC_2616
収穫されたぶどうは予冷されたあと、軸を取り除きます。粒をつぶさずに軸を取り除ける装置を新たに導入し、不良な粒も取り除くことができるようになったとか。この装置は日本では2つしかないそう。
DSC_2618
プレス機で粒をつぶし、タンクに送ります。
DSC_2612
タンクも小さくして、それぞれの条件で作り分けた個性のあるぶどうを一緒にせずに溜めることができるようになりました。
DSC_2606
DSC_2627
発酵タンクで2週間程度(1〜3週間)発酵させます。
DSC_2628
DSC_2639
発酵が終わると熟成へ。セラーの中はかなりひんやりしています。
DSC_2655
樽熟庫。樽の中はワインで満たされておりしっかりと見守られます。ウィスキーで天使の分け前と呼ばれていたような自然と減っていく分は酸化を防ぐため継ぎ足されるそうです。
DSC_2631
樽で熟成されたワインは瓶詰めされます。
DSC_2632
さらに栓をします。
DSC_2634
シールする装置や、
DSC_2635
ラベルを貼る装置などもありました。
DSC_2677
瓶詰めされたワインは瓶熟庫でさらに飲み頃まで寝かせられます。
DSC_2683
古いものでは1966年のもの(シャトー・リオン)などがあります。
さすがに日本人と言うか、ワインの品質を向上させるための工夫や研究を怠らず、世界で認められる日本ワインの個性を生み出そうとする熱意が半端無く感じられたブドウ栽培と醸造設備の見学でした。
ワインテイスティングと懇親会に続きます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です