昨日はブロガーフェスティバル2015に参加してきました。私は初めての参加でしたが、ブロガーが200人以上も集まるというブロガーのお祭り。3ステージで3セッション並行でセミナーが開催されたり、スポンサーブースや懇親会もあったり。参加の皆さんのお話を聞いていると、本当に様々な考え方や想いを持たれてブログを運営されていたり、情報発信されていたり。周辺の情報やネタも盛り沢山。とても刺激を受けたイベントでした。
ASUS Chromebook Flip C100PAを持って行ってメモを書いていたのですが、かなり文字入力とかしやすいですね。イベントに参加できなかったり他のセッションの参加で話を聞けなかった人の参考になるかと思いましたので、そのメモを共有しておきます。
第1セッションステージA
朽木誠一郎「ブロガーとライターってどう違う?」
結論は違いません ライターという概念の中にブロガーが含まれる
ライターと言ってもいろいろある
商業ライター、ブロガー、記者。コラムニスト、ブックライター、PR・広報ライター
ブックライターは本の著作協力など。伝えたいものはなく、いいのもを広めたいとか。
ライターは包括概念
その仕事は、メディアで文章を通して情報発信すること
メディアは身体の拡張である マーシャル・マクルーハン
情報をより早く、大きく、あるいは細かに伝達する手段
メディアはモビルスーツである 朽木 誠一郎
伝えたいことがあるときの手段の一つ
自分よりも強い力でなぐることができる
炎上したりするので、取り扱いに注意が必要
メディアで何ができるのか
情報伝達、マネタイズ、マーケティング、ブランディング
マネタイズは副次的なもの
原点は情報伝達 伝えたいものがあるという原点に立ち返るべき
情報は人の心を動かす
その本質的なところに立ち返ることで消耗しない
商業ライター 自己ではなく他者の情報を発信する 記者に近い
ブロガー 自己の情報をメインに発信する コラムニストに近い
バズらせることはメインではなく付加的な話
商業ライターとして活動する場合は、依頼の要件を確認することが重要
自分の意見が求められるのか、メディアの運用ルールに沿った仕事か
メディアにおける役割が違う
商業活動時の注意点
著作権、ステマ、媒体のルール、クライアントの利益など
分かりやすい文章を書くコツは?
商業メディアと個人ブログの大きな違いは編集が入るかどうか
文書のわかりやすさは声に出して読んで見ると分かりやすい
書いたら少し寝かすのも良い 言いたかったことがかけているか
初心者でもライターになれるか?
ライター不足なので、だれでもなれるが、やりたいことかは考えたほうが良い
ライターは自由に書けない
SNSのプロフィールにライター志望など書けば割りと見られている
自分の意見を書きたい場合はコラムニストを目指すほうがよいかも
ライターの魅力は?
原価ゼロで自分の文章が価値を生む夢のある仕事
頭の中にある文章を読んでもらって反響があってお金ももらえるのは楽しい
ブロガーがライターの世界に入ってくることについては?
夢は20年後もライターの仕事をしていること
ブロガーのトッププレイヤーもライターとして入ってきて業界を盛り上げてほしい
ただしライターとしてのルールは守ってほしい
商業ライターとブロガーというのをとても分かりやすく整理されていて、共感できる内容でした。
私もブログに記事を書く依頼は良いのですが、たまに別のメディアに書いてくれないかと言われて戸惑うことがあります。このブログはどちらかと言うと写真で表現して文章はあまり書かないことが多く書き方もわからないので、ライターなんてのは無理かなと。自由に書いていきたいな。
第2セッションステージB
Edge Rank「ブログのネタを多様化させるための秘訣〜Edge Rankメンバーが語るオフラインでの活動〜」
東京の外側から
ツカウエイゴ
シアトルからハングアウトで登壇
英語ブログ 海外から発信している英語ブログ
日常生活から英語を紹介する
ヨッセンス
香川県在住ブロガー
地方はネタの宝庫
ネット上に情報が少ないし、東京の人から見ると非日常
地元の人にインタビューしたりしている 面白い人が埋もれていたりする
らふらく^^
埼玉県在住だが地方に行き謎を解き明かすようなネタを扱っている
潜入レポート 地方で謎な生活をされている人の謎を解き明かす
東京の外にこそネタが溢れている
東京で消耗したっていいじゃない
東京散歩ぽ
お出かけのきっかけを作る
カフェ、イベントなど話題の場所を紹介
東京はネタの宝庫
視点を変えてみるといくらでもネタがある
あかめ女子のwebメモ
イベントに参加しているうちにイベントを開催するように
モブログの本を書くことに
企業イベントに招待される
勉強会を開催したり、参加者との交流したりで広がる
オレガジェット
ガジェットに興味がなくなって街に出てみる
住んでいる人に目を向ける
街が面白くなれば良いなと思い活動
地方とか東京とか関係なく、そこに住んでいる人に目を向ければ、新しい可能性などいくらでもある
東京にはまだまだネタや楽しみが埋れている
オンライン←→オフラインが生むもの
しゅうまいの256倍ブログ neophilia++
ブログは終点ではなく起点です
書くだけで終わりにしてほしくない
あるジャンルで日本一
ブロフェスの記事を書く
友達を作ってみんなで楽しむ
Cinema A La Carte
映画レビュー
映画ファンの集い
楽しそうなイベントに参加する→楽しい人と情報に出会う→ネタが増える・書きたくなる→ブログが楽しくなる
主催をしていると各企業とのつながりができる
明日やります
外にでて人に会う
友達付き合いから新しいチャンスが生まれたり
食べログよりブロガーの口コミ記事の方が影響が大きい!
動いてみましょう
オフラインで楽しいと思ったことや人とのつながりがブログのアイディア出しや書く楽しさに直結する
Edge Rank 電子書籍出版 10人のブロガーが綴る100通の手紙: ~Edge Rankの中の人の頭の中〜
Edge Rankのメルマガは読ませていただいていますし、半分くらいのメンバーとはイベントや飲み会でお話したことがあるので、興味深く話をきかせて頂きました。やっぱり、ブログの一番の楽しみは人のつながりですよね。イベントや懇親会などに一人でも勇気をもって参加していると様々な人と繋がることができて、またイベントに誘ってもらえるようになったりしました。多様ではないですがネタには困らないですね。
まだブロガーつながりやグルメ・写真好きつながりくらいしかないですが、住んでいるユニークな人とかとつながれるようになればもっと楽しいかなと思いました。
第3セッションステージC
GVA法律事務所 橘大地「『あなたのブログ、パクリですよ!』と言われないための、ブログの著作権入門」
著作権などはルールがある戦いなので、ルールを知ることが重要
刑事責任 TPP大筋合意によって非親告罪へ
民事責任 差し止め・損害額の推定
著作権は、著作権(財産権)、著作者人格権がある
著作権(財産権)は著作物を自由に使用・処分できる権利(複製権、公衆送信権・送信可能化権、譲渡権、翻訳・翻案権)
著作者人格権は好評の手段、方法などを決定できる権利(公表権、氏名表示権、同一性保持権)
著作物のポイントは、思想又は感情の表現、創作的
人間の思想なので、猿が絵をかいても著作物でなく、赤ちゃんがかけば著作物
アイデアという抽象的なものは保護されない
創作的な表現のみ保護
何らかの個性が表現されたもの
著作権は自動的に著作権が発生する
著作者の死後50年保護だったが、TPP大筋合意により死後70年へ
引用が認められる場合
引用する必然性があること
引用部分が区別されていること
自分の著作物が主である主従関係が明確であること
出所の明示がなされていること(原典をあたること)
他社の著作物の一部を引用して評論・分析するなどは必然性があるといえる
歌詞の場合
歌詞は著作物、ほんの1フレーズのみならぎりぎり著作物性がない
歌詞全部や一小説、Twitter140文字などの引用はNG
JASRACなどから許諾をもらう必要がある
アメーバ、Seesaa、Yahoo!、ライブドアなどのブログサービスではJASRACとの包括契約を結んでいる
エイベックスのJASRAC脱退でより複雑になる可能性がある
他人の投稿・コメントの場合
ありふれた表現は創作性が認められない
2ちゃんねるまとめサイト 許諾を得る必要がある
コメントを転載するのもNG、ただし利用規約で事前に許諾を得る方法もある
まんが・動画など
引用の必然性があることが必要
Twitter、YouTube 埋め込み掲載する方法はOK
そもそも違法な動画はダメ
他サイトへのリンク
ハイパーリンク、ディープリンクは問題なし(著作権上)
フレームリンクはリンク元の著作物のように見せたり、著作者人格権の侵害の可能性に注意
芸能人やスポーツ選手の掲載
パブリシティ権
氏名・肖像から生じる経済的利益ないし価値を排他的に支配する権利
顧客吸引力の利用を目的にする場合はNG、自分で撮影してもだめ
海外サーバ、海外著作物
実行行為の一部や結果が日本で発生していれば違法
書籍の紹介
要約は翻案権の問題、ごく簡単に内容を紹介する程度の場合は翻案ではないとられる
ゲームや映画のレビュー
引用の範囲内であれば良いが、キャプチャーやキャラクターなどを多用している場合はNG
映画はサムネイルなどに注意
ネタバレは著作権の問題ではない
プレイ動画は送信可能化権の侵害 最近はアップロードを認められているゲームも
サムネイルでの画像・イラストの使用
複製権・公衆送信権違反
規約で禁止するようになりつつある
ウェブメディアとしての観点では著作権を守るだけでなく炎上対策がポイント
権利と感情は別問題で、訴訟リスクも低い
コンテンツホルダーの収益ポイントや人格権(プライド)
メディアの空気感
アメリカの著作権法ではフェアユース法理(誰も損していないという場合は著作権侵害としない)がある
アプリビジネス成功への法務戦略 -開発・リリース・運用に必要な法律知識-
今回の著作権の話はかなり分かりやすく、判断ポイントや場合に分けての紹介で理解が進みました。侵害してしまう場合だけでなく、パクリなどの被害をうける場合などもあるので、著作権をしっかりと理解して対応できることが重要ですね。
ちなみにこの記事は翻案ばかりでコメントが主になっていないのでNGだと思います。
ライトニングトークなども皆さんとても面白いプレゼンで楽しめました。
講演者および参加ブロガー、スタッフ、スポンサー企業の皆さん、ありがとうございました。
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