ぺんてる×柴崎おじいちゃん共同開発「アートクレヨン」のクラウドファンディングの支援者向けのイベント「アートクレヨン感謝祭」がぺんてる茨城工場で開催されました。工場見学や柴崎先生と開発者のトークセッションなど貴重な体験ができました。
ぺんてる茨城工場について
ぺんてる茨城工場はえのぐ・クレヨンなどの画材、ボールペン、ペン、マーカー、消しゴム、修正液などを生産するぺんてるの主力工場。
茨城県小美玉市にあり、JR石岡駅からバスで送迎いただきました。
上杉 茨城工場長
茨城工場は1964年にサインペン生産工場として設立。当時は手作業で100人で1日に10000本生産。
今では、自動組立機で2人で1日に60000本生産しているそう。
品質に影響する主要部品は社内で製造しており、自動組立機も社内で製造・メンテナンスしている。
環境保全にも力を入れており、ホタルやアユが生息できるほどきれいな水に排水処理・浄化して放流している。
地域住民との交流も大切に、納涼祭、工場見学なども実施。
頭の中の考えやイメージを表現する道具「表現具」を提供し続けていきたい。
工場見学
工場見学では、えのぐ、消しゴム、クレヨン、パスティックの生産ラインを観ることができました。
見学用のコースはなく、本当に稼働中の工場で、その匂いや熱を感じつつ、解説していただきました。
画材の生産ラインは工程がわかりやすくて良いですね。なるほどという工夫も盛りだくさんでした。
本来工場見学では撮影不可なのですが、今回は特別にえのぐのロール工程の撮影が可能でした。
原料の顔料・糊を混ぜ合わせたものをポンプで吸い取り、
上部からロールの上に注ぎ
大きなロールですりつぶして、とても滑らかにします。
タンクに貯められます。
工場内には巨大なぺんてるくれよんもありました。本当のクレヨンと同じ材料のため、作ってから時間がたって少し傾いています。
その他、押出成形機から作られた出来立ての消しゴムを触ったり、クレヨンの成形工程を観たり、とても興味深かったです。
工場の様子はライブ配信で少し紹介されていましたので、気になる方はこちらをチェックしてみて下さい。
柴崎先生との交流タイム
工場見学後はグループに分かれてぺんてるや柴崎先生に関するクイズ大会。
柴崎先生への質問タイムもあり、下記のような話をされていました。
・絵を描くというのは全部自分でできる贅沢なこと。気楽に、自分を褒めて楽しんだらよい。
・60年絵を描いているので引き出しはたくさんあるが、それだけだとイメージがプアになる。本物も観ることも重要。
・40カ国観て回ったが、それぞれの良さがある。あまりこだわりはなく、フットワーク軽い。
柴崎先生と開発者のトークセッション
小美玉市名産のヨーグルトで乾杯!
アートクレヨン誕生の物語が語られました。
柴崎先生から語られた「いつまで、クレヨンを子どものためだけにつくるのか?」
海外で画材屋によく行くが、日本の画材は置かれていなくて悔しい思いをした。大人が一生懸命描ける品質のクレヨンがなかった。
技術者と意見交換し、プロトタイプを作成。
プロトタイプはとても評価が高く、ぜひ製品化をという話があったが、社内調整が進まず翌年に。
アートクレヨンのプロジェクトがスタートし、サンプルを試してもらったところ、柴崎先生より「濃い色の上に明るい色を載せたい、つまり混色だけでなく、重色も必要なんだ。」との言葉。
重色を得意とするクレヨンと混色を得意とするクレバスはそれぞれの特徴に振って作られているため、その共存は困難ですが、濃い色の上に明るい色が載せるという言葉から、色ごとに配合を変えるという発想でこの課題をクリア。
開発担当の三浦さん
柴垣先生もOK。海外にある画材のように油でベトベトにならないといったような品質も良い。
このあとも量産化のための設計。
そうしてアートクレヨンが完成しました。
アートクレヨン感謝祭参加者が描いた作品。とても見応えがありました。
柴崎先生による賞の選定や講評が行われました。
トークセッションの様子は生配信されていましたので、こちらで観ることができます。
会場には柴崎先生や教室の作品も展示されていました。
創業の1946年からの歴史や商品も展示されていました。
会場の階段にはペペとルル
お土産も頂きました。まさかのアートクレヨンも。絵を楽しみたいと思います。
ぺんてるの皆様、柴崎先生、参加の皆様、とても楽しい時間をありがとうございました。
アートクレヨンは今秋に一般販売されます!ぜひ使ってみて下さい。
(追記) アートクレヨンは2024年10月11日(金)から発売になります。単色の販売もあるそうです。
アートクレヨン感謝祭での集合写真も頂きましたので、載せておきます。
ピンバック: 茨城県 石岡駅 かんばん横丁 で ウイスキーとワイン 日の丸ウイスキー Trattoria Grano | Digital Life Innovator