8/21にコクヨS&T株式会社が発表、9/5発売予定のデジタルノート「CamiApp S」をその日にブロガーイベントで体験させて頂きました。
CamiAppと言えばノートをスマホで撮影してデータ化、メール送信やクラウドサービスにアップロードできるというスマホアプリでしたが、補正があるもののスマホで撮影というのは意外と手間で、残念ながら私は使っていませんでした。
今回の新商品CamiApp Sはその進化系ながら、撮影じゃなく、ノートカバーに内蔵されたセンサーと専用ペンを使って手書きデータを認識し、Bluetoothでスマホやタブレットに送信され、文字認識でテキスト化もされるという全く別次元のガジェットになっています。
さらに同時発売でabrAsusと共同開発したアクセサリーを販売するという力の入れようです。
KOKUYOと言えばキャンパスノート。私も学生時代はずっと使っていました。発売39年で累計販売冊数26億冊、国内の使用経験率91%だとか。
手書きノートとしての使いやすさにこだわり進化させ続けてきたそうですが、手書きのノートにデジタルの利便性を追加するという進化を遂げたのが2011年のCamiApp。
CamiAppには「紙をアップロードする」とか「”Cam”pus+”i”nternet+”App”lication」というような意味が込められているそう。
CamiAppアプリは累計50万ダウンロードもされているそうですが、もっと簡単に便利にという声に応えて、「紙のノートに書くだけでそのままデータ化」を実現したのが「CamiApp S」。「S」はSimple, Seamless, Speedy, そして SmartのSだとか。
ノートブックタイプとメモパッドタイプの2種類の製品があり、さらにそれぞれAndroid用とiOS用で製品が分かれているので、4つのラインナップになっています。
Android用はBluetooth2.1対応でNFCにも対応、iOS用はBluetooth4.0対応でNFCには非対応になっています。本当はAndroidでもiOSでも使える方が良いが、現段階では分けざるを得なかったのだとか。
これがノートブックタイプ。カバーは専用品になっており、現時点では黒しかないそう。
裏側のマジックテープをはがすとバッテリーが見えます。
上部に電源やBluetoothのボタンとmicroUSBの端子があり、microUSBで充電ができます。
このノートの裏にある板が電磁誘導センサーになっていて、ペンの位置や状態を記録します。
ノートは両面テープみたいなもので貼付けて使う形になりますが、結構強力なので、専用ノートでは裏紙の一部がはがれたりしないように丈夫になっているのだとか。
ノートの真ん中の部分は折り曲げのために板がないため真ん中の一部は書いても記録できないところがあります。2つの板はフレキシブルケーブルでつながっています。
ペンも専用のものになっていますが、バッテリー等は入っていないため普通に使うことができます。ペン先は市販のものに交換可能。
ペン先の近くが太いのは手の疲れにくさには貢献しそうですが、ペン先が見にくいのは少し不便。
使い方は、普通のノートのように書いて、最後に右下にあるSAVEと書かれた四角のマークをチェックするだけで、書いた内容がスマホに転送されます。そのとき文字認識もされ、文字情報も登録されるので、検索することもできるというのが便利。
ノートに書いたものがそのままと文字認識された文字がスマホやタブレットでまとめて管理できます。書き順も見て文字認識をしており、認識率をは8割くらい。難しい漢字というよりも似た文字があり間違いやすい文字の方が誤認識しやすいみたい。
こちらはメモパッドタイプ。かなり軽いです。
裏側にはバッテリーが付いています。メモパッドタイプはカバーは付いていません。
厚みはこんな感じ。いかにもガジェットって感じなので、もう少し薄く文房具っぽいデザインの方が良かったな。
やはりCamiApp Sの目玉は文字認識ですよね。いままでのCamiAppのように写真でデジタル化するだけだと後から探すのがノートに比べて面倒だったりしますからね。検索ができるようになればノートより便利。手書き文字を大きさを気にせずかなり自由に書いても少し汚い字でも認識されるのがすごいと感じました。
ノートをデジタル化しておいて、必要となったときに検索できるようになれば、いちいち打ち合わせのメモやアイデアのメモなどをテキストに起こす必要がなくなるかも。
さらにアクションマーカーに0〜7の数字を入れることで、あらかじめ決めた分類やクラウドへのアップロード、メール送信などのアクションを行うことができるそうです。
さらに打ち合わせ記録タイプのノートを使うと、打ち合わせ名、日時、場所、参加者などを自動認識してGoogleカレンダーに連携してくれるなんて機能まであります。
ノートに書いてチェックするだけでカレンダーに追加されていくのは面白いですね。
文字認識した内容が説明に掲載され、その画像へのURLも入っています。URLがリンクになっていないのがいまいちですが。
ちなみに一度書いたノートにさらに追記してチェックで転送すると、新規に追加した部分だけが転送されます。
こういう時もアプリ側で選んで合成することが可能になってます。
あとは、ペン裏で書いた文字を消す機能なんてのがあったら絵を描いたりするのにも使えたのですが。。鉛筆で下書きしてこのペンでなぞれば良いかな。
CamiApp SとabrAsusとの共同開発のアクセサリーには企画にブロガーのいしたにまさき氏、コグレマサト氏が参加しているそう。
その一つは、CamiApp S メモパッドタイプ専用のブックマークホルダー。しおり機能で最新ページをすぐに開くことができたり、右利きでも左利きでもアクセスしやすいペンホルダーをつけて、商品の完成度を高めることにこだわっています。
たためる打ち合わせバッグ for CamiApp Sは、打ち合わせに持っていきたい書類、ペン、飲み物、スマホなどとCamiApp Sをスマートに持ち運ぶことができるバッグ。コンパクトに折り畳んで収納することも可能。
さらに今後の展開として企業と組んで、業務用にCamiApp Sを活用していくことも考えているそう。パートナー企業向けにはSDKを公開し、自社システムとの連携などができるようにしたいと。
企業だけでなく一般の利用者もSDKが利用できるようになれば面白そうなのですが。
いしたに氏と堀氏によるトークセッションもあり、それぞれCamiApp Sを使ってみた使用感などを語られていました。
いしたに氏は主にじっくりとものを考えるツールとして使われており、その場ではCamiApp Sと書籍参照用のKindleだけになったとか。
堀氏はいまやること(ToDo)を書いておくことで、作業効率を上げ、そのまま日報として保存できるといった使い方をされているとか。
電話中に説明を手書きで送ったりするのにも便利だとか。
まだ完成された製品じゃないので、人によって色々な使い方や工夫が考えられるのが面白いですね。
私は、アイデア出しや整理、議事メモなど、仕事ではノートとペンを多用してから、パワーポイントやテキストでアウトプットするタイプなので、この商品を使うことでどれだけ効率や仕事の仕方などが変わるのかとても興味があります。後日「CamiApp S ノートタイプ iOS版」をお借りすることができるそうなので、色々試してみたいと思います。
また、じゃんけん大会で珍しく勝って、「たためる打ち合わせバッグ for CamiApp S」も頂きましたので、あわせて使ってみたいと思います。
コクヨS&T、AMN、参加ブロガーの皆様、ありがとうございました。
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