
日本HPが4/11に発表・発売したコンバーチブルタイプの2in1 次世代AI PC「HP OmniBook X Flip 14-fmシリーズ」(HP Envy x360-fc後継モデル)。先日製品説明会に参加させていただき、最新プロセッサー インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)搭載でとてもコスパが良さそうと思ったのですが、現状でAI性能とかどんな感じで使えるのかな?など気になっていました。
短期間ですが日本HPよりHP OmniBook X Flip 14-fm パフォーマンスモデル(メテオシルバー)をお借りして試用する機会を得ましたので、気になっていたAI性能など試してみました。
外観や基本性能

HP OmniBook X Flip 14-fm パフォーマンスモデルは、インテルCore Ultra 7 プロセッサー 258V、メモリ32GB、1TB SSD搭載で、14インチ OLED タッチディスプレイ (2880 x 1800)が搭載されています。HP リチャージャブル MPP2.0 アクティブペンも付属。
付属のACアダプタは比較的コンパクトですが65W。USB-Cで本体に接続します。

電源USB-Cコードが丈夫そうなメッシュタイプなのが良いですね。

左側には、USB Type-A 10Gbps、HDMI 2.1 出力端子、Thunderbolt4 with USB Type-C 40Gbps (DisplayPort2.1)、USB Type-C 10Gbps (DisplayPort1.4a) (ともにPower Delivery、電源オフUSBチャージ機能対応)があります。
このコンパクトさで、HDMIやUSB Type-Aが付いているのは、ハブなど接続しなくて良いでの嬉しいですね。

右側にはUSB Type-A 10Gbps、、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート。

アクティブペンは右側に磁石で貼り付くようになっています。

アクティブペンはUSB-Cで充電が可能。USB-C端子はスライドすることで現れるようになっています。

HP OmniBook X Flip 14-fmは、画面が360度回転するので、タブレットのように使うこともできます。ペンを使ってペンタブレットのように絵を描いたりできて便利ですね。

Windows11のペイントアプリには、Image Generation Extensionを入れれば、描いたラフスケッチと説明からリアルタイムに絵を生成してくれる機能が追加されています。何回か試しましたが、残念ながらあまり良い感じの生成がされなかったので、結果は省略します。

キーボードは隙間の少ないラティスレスキーボードは打ちやすいですね。今はリモート会議など多用するので、細かいですが音声ミュートがLEDで表示されたりするのは良いですね。

リモート会議といえば、画面上にライトを表示して、カメラに映る顔を美しく見せる機能などは面白いと思いました。
Polyによる高性能AIカメラアプリが付属しており、オートフレーミングや背景設定などをNPUで快適に動作させます。
バッテリ駆動時間はスペック上、最大17時間30分です。
AI Companion

そろそろAIに関する機能も試してみたいと思います。
HP OmniBook X Flip 14-fmには、HPオリジナルのAIツールパッケージ AI Companion(ベータ版) がプレインストールされており、ユーザ登録で無料で使うことができます。
DiscoverはGPT-4o相当の質問回答(チャット)ができます。

Analyzeは複数ドキュメントを分析することが可能。

Performは、PC最適化のためのAI機能。
残念ながらこれらはサーバで動いており、ローカルで動いているわけではありません。なので、このAI PCならではというわけではありませんが、これらのAI機能を有償契約せずに無料で使い放題というのは魅力的です。
さらに今夏にはローカルAIや音声コマンドによる生成AIにも対応予定だそう。
AI Playground

AI Playground は、インテルが提供している最新のインテルAIプロセッサーでローカル生成AIを試すことができるアプリケーションやライブラリ。下記サイトからダウンロードできます。
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/docs/discrete-gpus/arc/software/ai-playground.html

ちょっと分かりにくいですが、Assetsを開いて、AI.Playground-2.5.5-beta.exeなどをダウンロードして実行します。

コンポーネントはAI Playground、OpenVINO、ComfyUI、Llama.cpp-GGUFなどがインストール可能。

さらに実行に必要なモデルなども必要に応じてダウンロードできます。

まずはCreateモードでプロンプトから画像生成を試しました。

標準モデルのDreamShaper 8ではいまいちかな?と思っていましたがHDモデルのJuggernaut XL v9を使うとかなり良い感じの画像を生成してくれました。

NPUはほぼ使っておらず、Intel Arc GPUを使っていますが、かなりの速度で生成されるので驚きました。

1Mピクセル・高速モードで1枚数秒で生成できます。

ワークフローを選ぶとさらに色々な生成AIモデルを選べます。
LTX Videoによる静止画からの動画生成もできたので試してみました。

こちらもかなりの速度(10秒以内)で生成できて驚きました。ただしクオリティは低めですが。

余談ですがFramePackも動くようにして欲しいな。(上記は別のマシンで動かしたFramePackによる動画生成の例です)
Enhanceモードでは、インペイント、アウトペイント、アップスケールなどができます。

Answerモードでは、ローカルLLMでチャットができます。モデルも選ぶことが可能で、RAGにも対応しています。
ただ、DeepSeek-R1-Distill-Qwen-7B-int4-ovでは、回答は速いものの、日本語はうまく話せず中国語まじりでよく分からない回答に。

英語なら比較的まともでしたが。残念ながらローカルで便利に使える感じではなかったです。
まとめ
HP OmniBook X Flip 14-fmは、Copilot+PCに対応しているので、マイクロソフトのリコール機能やライブキャプション機能なども使えます。マイクロソフトはTeamsのAIによる音声同時通訳機能なんかも開発中ですね。
HP OmniBook X Flip 14-fmには、Creative Cloud等のAdobeアプリを通常お試し期間7日間のところ、それぞれ1カ月無料体験できるスペシャルオファーがバンドルされています。Adobe製品も様々なAI機能が搭載されていますが、Premiere Pro ベータ版のAudio Category TaggerなどIntel NPU対応の機能なんかも出てきています。
その他、多くのソフトウェアメーカーがAI機能を開発中という話も聞いていますので、これからのことを考えると、購入するなら最新プロセッサー搭載のAI PCが良いですね。もちろんがっつりローカルで生成AIを楽しみたいという方はNVIDIA GPU搭載のゲーミングPCをおすすめしますが、仕事やクリエイティブなどで持ち運んで使う方にはこういったPCの方が使い勝手が良いですね。基本的な性能はアップしているので、通常利用でもパワフルに使えますし、省電力でバッテリーの持ちも良いです。
HP OmniBook X Flip 14-fm パフォーマンスモデルは、定価272,800円のところ、5/30(金)までの買い替え応援セール 6/16(月)までのお買い得セールで、なんと8万円以上オフの192,800184,900円で販売中です。定価でもかなりのコスパだと思っていましたが、新製品でいきなりこの価格はかなりのお買い得だと思いますので、そろそろ買い替えなど考えている方は要チェックですよ。
HP公式オンラインストア:HP OmniBook X Flip 14-fm
【貸出機材提供:株式会社日本HP】
ピンバック: [PR] HP公式オンラインストア期間限定セールでRTX5080搭載機が32万円オフ! 冷却性能にこだわる HP OMEN 35L | Digital Life Innovator
ピンバック: コスパと将来性に優れたインテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V 32GB、SSD 1TB搭載 AI PC を比較・購入しました | Digital Life Innovator
ピンバック: Intel Core Ultra 7 258V 搭載 AI PC で #FramePack を動作させる方法 NVIDIA非搭載 内蔵GPU Intel Arc 140V 16GB | Digital Life Innovator